出典:©POT(冨樫義博)1998年-2011年 ©VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
日本テレビ系列局における日曜11時枠に抜擢された今作は『幽☆遊☆白書』ですでにその名を轟かせていた冨樫 義博(とがし よしひろ)氏の代表作となりました。またアニメーション制作を担当した「マッドハウス」は不幸な境遇と不況が続き、2011年2月8日、日本テレビ放送網により子会社化が発表されました。2011年10月2日に放送開始となった『HUNTER×HUNTER』は「マッドハウス」にとって新たな一歩ということになります。
消えた父親を探すゴン
自然に恵まれた島「くじら島」に住むのが、主人公の少年ゴン=フリークスです。彼の父親は伝説のハンターですが、育ての親・ミトは「父親は死んだ」と言います。しかし、父親の生存を信じ続けるゴンは、やがてハンターとなるべく「ハンター試験」に挑みます。試験の日、道中でクラピカ、レオリオ、キルアと仲良くなります。ゴンを含めた4人とも試験に合格しますが、キルアだけは入門を辞退します。暗殺を生業とする名門ゾルディック家の三男であるキルアには自分の思いと現実にギャップがあるようです。ともかく、4人はそれぞれに修行を経て一流のハンターに成長します。
伝説のハンターを父に持つ少年のプライド
主人公は目的のためには戦いません。ゴンの目的は、父親に会うことです。しかし、その目的は同時に「誰もが名を知る世界一のハンターに成る事」とも読むことが出来、精神論で言うところの本質的な「強さ」を持ち合わせていることに違いはありません。
既存の体制に立ち向かう若き勇者たち
様々な能力により封印されている世界でそれぞれが全く違う思いを胸に抱きながらも最終的には若い世代の平和の精神が世界を守ると言うストーリーは、観ている人間に感動を与えます。のちのファンタジーアニメーションにも強い影響を与えた名作です。
文章:Shinichiro.S