アニメで泣けたシーンをランキングで紹介します
1位 『ワンピース』 ゴーイング・メリー号の最後
2位 『ガンダムSEED』 「駄目だ!お前!逃げるな!生きる方が戦いだ!」
3位 『きみと、波にのれたら』 1年越しのイルミネーションと死者からのメッセージ
4位 『ベイマックス』 介護ロボットが自らの存在を犠牲にしてヒロを助ける!
5位 『交響詩篇エウレカセブン』「スキ」って……こんなに痛いんだね。。。
6位 『HELLO WORLD』 「やってやりましょう」
7位 『バグズライフ』 サーカス団が本物のヒーローに!!
8位 『東京グール√A』 変わってしまった身体と変わらぬ友情
9位 『時をかける少女』 最高の友が時空を超えた恋人になる
10位『君の名は。』 「ずっと何かを、誰かを、探している」
【2019年はアニメ映画躍進の年】
2019年には『天気の子』を始めとする多くのアニメ映画の名作が生まれました。それこそ『天気の子』や、CMで火がついた『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし』もランキングに入れようとも思ったのですが、実際、一度見ただけでその作品の表情が分かり、テーマを解読し、涙腺を揺らがせる作品という条件では、上記のランキングが確実かなと思いました。
新海誠監督作品は長編になればなるほど世界観が膨らみ映像には収まりきらないストーリー性があります。筆者も小説版を読んで初めて物語の全容が見えたほどです。『天気の子』の少し前の時期に上映されていた『きみと、波にのれたら』を3位にランクインさせました。
クライマックスの情景はあまりにもロマンチックでこの作品のクオリティーを一気に引き立てました。『HELLO WORLD』の名台詞「やってやりましょう」は一方的だった主人公の想いにヒロインがようやく答えることができた瞬間の言葉です。
【1位と2位】
自分史上圧倒的に第1位だった泣けるアニメ映画は、ワンピースのゴーイングメリー号との別れのシーンです。伏線として船大工の妖精との目には映らない出会いがありましたがこの別れのシーンで船の妖精が再びメリー号の乗組員達に感謝の気持ちを告白します。色んな思い出が走馬灯のように駆け巡ったのは、漫画やアニメでそうした演出がなされていたからではありません。視聴者の脳裏に焼き付いた思い出が視聴者の頭の中で走馬灯を引き起こしたのです。アニメ史に残る名シーンだと思います。
『ガンダムSEED』の「駄目だ!お前!逃げるな!生きる方が戦いだ!」は、カガリというお姫様が戦場でアスランという、のちの恋人を諭した言葉です。アスランが自分の命と引き換えに大量破壊兵器から多くの命を救おうとした時に思わず叫んだ言葉です。筆者は、様々なアニメを見てきましたが、これほど美しく強いメッセージは今までで、この瞬間に勝るものはありません。
【ベイマックス】
主人公のヒロはまだ少年にも関わらず天才的な科学者でした。彼にはお兄さんがいました。ある日の展示会でお兄さんは火災に巻き込まれて死んでしまいます。お兄さんの形見は「ベイマックス」という介護用ロボット。
ヒロは兄の意志を継ぎながら、自分が発明したマイクロボットが悪の力により世界の危機に陥るのを阻止しようと戦う決意をします。物語のラストでベイマックスは永遠に異次元へ取り残される代わりに、(元はと言えば)介護対象であるヒロを異次元から元の世界に送り返します。このクライマックスのシーンは鑑賞者の想定を超えて感動的に描かれています。
【交響詩篇エウレカセブン】
『交響詩篇エウレカセブン』「スキ」って……こんなに痛いんだね。。。はヒロインのエウレカの言葉です。
エウレカは元は軍事利用されていた(コーラリアンという)人間ならざるものですが、今作の主人公・レントンと恋に落ち、未だに続く世界の混沌に満ちた戦かいの場を身近に感じながら吐いた、頼れる人間がいるからこその弱音でした。
【まとめ】
ざっくりと前半5位あたりまで紹介してきましたが、筆者にとってもこのテーマで語ることは、書き尽くせないほど胸に響いたものばかりで、特にこの1,2年で更新されたランキングが多くあり、日本アニメ界にとって全盛期なのか成長期なのかは判りませんが、とにかく人の心を動かす技術が進歩している印象があります。
残りの余生で幾つの感動と出会えるかな、と思いつつまとめとしたいと思います。
文章:Shinichiro.S