出典:©2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD
はじめに
『イノセンス』は2004年に公開された押井守監督のアニメ映画です。
1995年公開の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編で、今回は公安9課のバトーがメインで描かれています。
難しい台詞回しが多いですが、ふとしたときに見たくなる作品で筆者のお気に入りです。
他の方も記事にしていましたが、今回は筆者の目線で簡単にご紹介します。
あらすじ
ロクス・ソルス社という巨大企業が販売したガイノイド(女性型のアンドロイド)が所有者を殺害する事件が起こり、公安9課がその事件を担当することになります。
捜査の中で幾度か妨害を受けるバトーですが、とある人物の助けによって窮地を脱します。
事件解決に向け、バトーはガイノイドを製造している船に潜り込みます。そこで得た真相とは…?
見どころ
本当に2004年の作品?と思うぐらい綺麗な映像が楽しめます。
アクションシーンもとても滑らかに動きますし、背景も細かく造られています。
偉人の名言や格言を引用して話しているシーンが多いので、引用元が分かると更に面白く感じると思います。
前作を見た方なら作中に出てきたあの数字が出た瞬間にワクワクすると思います。
伏線回収は熱いですね!
感想
重い雰囲気で始まり、ショッキングなシーンもそこそこ出てきますが、つい何度も見てしまいます。
見どころにも書いた通り映像美が素晴らしいのも理由の一つですが、終盤のバトーと彼女のやり取りがとにかく大好きなのが大きいですね。
今作はどこか曇りがちに見えるバトーが再会を経てちょっと元気を取り戻したように見えて、ほっとします。
強面のバトーが犬を可愛がって大切にしているところも愛おしく、人間らしくて好きです。
哲学的な物語を楽しみたい、シリアスな雰囲気に触れたい、といったときに視聴してみてはいかがでしょうか。
文章:大葉勺々