出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
あらすじ
備前の大巨人(だいだらぼっち)・陸郎太と闘う画眉丸と佐切。
生と死の狭間で、佐切は己が進むべき道を見出そうとする。
討つべき敵を前に、佐切の刀と画眉丸の技…2つが重なる。
備前の大巨人
陸郎太に襲われる佐切と源嗣。
一撃で源嗣は瀕死のダメージを負ってしまう。
画眉丸によって佐切は何とか、攻撃される前に窮地を脱出する。
「奴は死罪人か?それとも化物か?まるでダメージがないぞ」
「まるで獲物を見定めた捕食者の眼だ。複数人で逃げ切るのは難しいだろう…なら仕方ない。殺すか」
陸郎太の能力を分析しようとする画眉丸だったが、陸郎太の圧倒的な力に気圧される。
「いつまで見ている気だ杠。手伝え。おヌシも忍術があるだろ?約束通り共闘しろ」
そう口にする画眉丸だったが、杠は“応援”で手伝うのみだった。
ため息をつきながらも画眉丸は、再び陸郎太の前に立つ。
「単調な大振りだ。拳の破壊だけに集中すれば…」
そう考えていた画眉丸だったが、拳を前にして直感が働く。
陸郎太の拳を回避した画眉丸は、“触れれば即死”と判断する。
距離を取り遠距離の忍術を発動するも効果はない。
陸郎太を倒す為に画眉丸は思考を巡らせ続けるのだった…。
受け継いだ刀
火法師を発動する隙があれば…と考える画眉丸の前に佐切が現れる。
佐切は源嗣から“刀”を受け継いでいた。
「伸びた筋肉腱骨の継ぎ目に刃を入れればどんなに鍛えた体でも斬れます」
そう口にしながら陸郎太の小指を斬り取る佐切。
「ちょうどよかった。人手が欲しかったんだ」
「手を貸してくれ」「手を貸してください」
画眉丸と佐切は共に“共闘”を申し出る。
首を斬る為にまずは跪かせようと足を斬ろうとする佐切だったが、刀が通らない。
「気負い過ぎては太刀筋がぶれる。もっと冷静に情を緋して理を徹するべし」
陸郎太の攻撃を捌き続ける画眉丸と、明鏡止水の如く集中する佐切。
緊迫した戦況の中、突如として陸郎太が“腹を空かせて”泣き声をあげる。
そして、陸郎太の超音波のような泣き声によって、戦況は一変するのだった…。
全体的な感想
画眉丸と佐切の共闘…めちゃくちゃ熱い!かっこよすぎです!
島の化物よりも圧倒的に“化物”である陸郎太。
どう育ったらこんな事になってしまうのだろう…。幼少期の回想を見ていても化物すぎる…。
源嗣から受け継いだ意思と刀を手に、佐切が颯爽と現れるシーンが最高に好きでした。
陸郎太の攻撃によって画眉丸が手負い、危機的状況の中で覚醒する佐切。
守る為に剣を振るう佐切の姿に惚れますね…!そして、守る対象がある時の佐切は強い。
画眉丸が“強い”と確信するほどの能力を秘めている佐切の、今後にも注目したいですね。
今後も佐切は“揺れる”状況が多いと思うので…どうか強く生きて欲しい所です。
文章:クラッシャー佐藤