出典:©2021 Konami Digital Entertainment
1999年2月にvol.1が発売された。子供たちはなけなしのおこづかいから、パックを選んで購入した。
カードにはノーマルカード以外に3種類のレアリティが設定されていた。ウルトラレアカード、スーパーレアカード、レアカードである。
上位になるほど封入率は低く、ゲットするのが難しい仕様となっていた。
当時はレアカードを1枚当てると、大いに喜んだものだ。 文字の色が異なる、絵柄が光っているカードは希少だった。子供でウルトラレアカードをゲットしたら、ヒーロー扱いされるだろう。
当初のエースは初代の主人公のエースモンスターであるブラックマジシャン。最高攻撃力を誇るこのモンスターは大いに活躍した。
ブラックマジシャンと肩を並べていたのは暗黒騎士ガイア。ブラックマジシャンより攻撃力はやや劣っていたものの、装備魔法を装備することでブラックマジシャンを上回ることができた唯一のカード。他のカードは装備カードを複数枚装備しても、ブラックマジシャンに太刀打ちできなかった。
圧倒的な攻撃力を持つモンスターをデッキに投入すれば勝利できる、そんな状況に陥らないようにモンスターを除去できるカードもパックにきっちりと封入されていた。
全体除去のブラックホール、相手の場で一番攻撃力の低いモンスターを破壊する地割れ、唯一の罠カードである落とし穴だ。三種類の魔法、罠カードをデッキに投入することで、圧倒的パワーを持つモンスターに対抗できた。ブラックホールは複数枚のモンスターを除去できるため、劣勢を跳ね返すのに打ってつけだった。
カードプールは単純ながらも、勝負を楽しめる環境が整えられていた。vol.1のカードだけで対戦してみたら、新しい発見があるかもしれない。
文章:陰と陽