アニメアイズ

テニスブームを牽引『エースをねらえ!』蝶のように美しく、蝶のように軽々と(1973年)

昭和のアニメの代表作であり世代を象徴する作品『エースをねらえ!』は、山本鈴美香(やまもとすみか)さんが原作となる漫画を描いたもので、週刊マーガレットにて連載され一つの世代のムーブメントを形成しました。

超エリートが揃う名門高校で奮起する主人公

主な舞台は名門・県立西高テニス部であり、主人公の岡ひろみがテニスで成り上がる為にいろんな苦難を乗り越えるというものです。

西校に関しては、原作漫画とは異なる部分として原作の舞台は浦和西高校ですが、アニメの舞台(県立西高)は東京都立北園高等学校の旧校舎がモデルになっています。ストーリーですがひろみには敵も味方もいます。辛辣ないじめに会うこともありますが、親友の愛川マキなどの助けで「やっぱり自分はテニスが生きがいなんだ」と勇気を取り戻すことがしばしばあります。

劇画とハイソ感の絶妙なマッチング

漫画やアニメにおける画風の潮流はなんとなく、世代感ギャップとして把握していると思いますが、劇画風といえばこの『エースをねらえ!』を思い浮かべる人は多いでしょう。

いわゆるハイソなお嬢さまがスポーツを通して根性を立て直し、強力なライバルを次々に倒し、でも華麗さは決して崩さない、という設定上のルールがいい意味で裏切りのない、安心感のような感情を視聴者の心に植え付けています。

新作も発表された注目作

現実社会でテニスブームを巻き起こすなど、社会現象にもなったこの作品は、いまだにその作品のクオリティーを見失うことなく、『新エースをねらえ』が現在(2019年末)でも高値で販売されています。

もちろん従来からのファンもいるのでしょうが、母親が育った時代を知りたいと新作を歓迎する新しい視聴者層もいるものと思われます。アニメ界において、一つの歴史を代表するこの作品を一度はチェックしてみてはどうでしょう。

様々な人に影響を与えた良作

松岡修造さんがテニスを始めるきっかけになったのがこの作品だということは知っている方も多いと思います。「この一球は絶対無二の一球なり!!」とは有名なセリフです。『エースをねらえ!』の名台詞であり松岡修造さんが大事な海外ツアーの勝負所で叫んだ言葉です。

漫画やアニメは時に人の人生すら決定づけてしまいます。成長と努力と感動は常に更新され、大切な何かを私たちの心に送り届けてくれます。この作品を見ているとつくづくそう思います。

『エースをねらえ!』も実はメディアミックス

『エースをねらえ!』は2004年にテレビドラマとして、上戸彩さん主演でついにメディアミックス化されました。

日本のメディアミックス市場はとにかくブランド化されるのが早く、その昔はバラエティーのタレントショップのようなものが流行った時期もありましたが、現在では漫画からアニメ、そして実写という流れが多いように思います。その先駆け的存在として、この作品も若い世代に受け入れられているようです。

 

文章:Shinichiro.S

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