この作品はディズニー史上初のダブルヒロインを採用しています。雪の魔法により大切なものを失ってきた王女エルサと妹のアナの物語です。脚本は『シュガー・ラッシュ』で一躍脚光を浴びたジェニファー・リーです。製作総指揮をジョン・ラセターが務めていることにも注目です。
王女の背負った運命
将来の女王エルサとその妹アナはいつも一緒に仲良く遊んでいました。しかし生まれつき雪の魔法にかかっているエルサは8歳の時に、自分の魔法でアナに重傷を負わせてしまいました。次第にエルサは自分の背負った運命を悲観するようになり、お城の塔に引きこもります。エルサが18歳の時に両親は海難事故で亡くなってしまいます。そしてエルサの成人式の日に女王の戴冠式に久しぶりに民衆の前に立ったエルサですが、またしても魔法の暴走で儀式を台無しにし、結果的に今度は深い森の奥に閉じこもってしまいます。事情をまだ把握できないアナの冒険が始まります。
歌と魔法が印象的な作品
今作はミュージカルアニメーションです。随所随所にエルサとアナの歌による掛け合いが見られて、特に子供達が興奮する演出ができています。どのようなかたちであっても日常的ではない表現手段が不思議な力を与えてくれることを証明してくれたと思います。
魔法をうまく使いこなせない少女の苦悩の先には1人前の魔女としての運命が待っていてくれるのでしょうか。観ている側としては思わず応援したくなってしまいます。
アナの恋と愛のカタチ
妹のアナは、2人の男性と恋に落ちます。一人目は詐欺師、二人目は誠実な労働者です。王家の血を受け継ぐものとして絶対に犯してはいけない間違いを起こそうとする時に支えになったのは二人目の男性クリストフであり、アナの命を救ったのがエルサです。ディズニーらしい圧巻のハッピーエンドが待っています。
文章:Shinichiro.S