出典:©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
あらすじ
作品を少しでも良くしようと懸命に演じるかな。
だが、主演の酷い芝居や、それを是とする監督たちに失望が募る。
そんな中、アクアの演技が現場を一変させる…。
めちゃくちゃに…
雨のせいで屋内にまで水が入り込んでいる現場。
立ち位置や芝居の段取りは既に決まっていて、水たまりのある場所は上手く外している。
入りの場所、周りのセットやカメラの位置などを全て、もう一度頭に叩き込むアクア。
めちゃくちゃにしてやると黒い笑みを浮かべていたアクアを前に、撮影が開始される…。
原作屈指の名シーン
演技がヘタクソと失敗作の烙印を押されているこの作品。
それでも、かなは「原作屈指の名シーン」に懸けていた。
「ヒーローとストーカーの対決」
「愛を知らない少女が、初めて誰かに守られ涙を流す」
このシーンを最高の演技で出来れば…と考えるかなは、持ち前の演技力を披露する。
しかし、主演の演技が酷すぎてフォロー出来ずにいた。
「演技って…そんなにどうでもいい?」
かなの瞳が黒く染まりそうになったその時、アクアが動く。
「この女はお前が思ってるような人間じゃない…お前みたいなチャラついた男とは絶対に相容れない」
小道具、カメラ、照明、役所など全ての“アイテム”を使用して自分を魅せるアクア。
そしてアクアは、主演の演技を引き立てるために主演の耳元で呟く。
「お前…そばで顔見るとブスだなぁ。加工しないとこんなもんか」
アクアの挑発により、主演の演技力は原作通りとなる。
そして、ここでヒロイン。有馬かなの最高の演技が場を飾るのだった…。
全体的な感想
アクアの頭の良さによって、酷評の荒らしだった作品が生まれ変わりましたね!
アクアは闇にいてこそ光る存在ですね…。
かなちゃんの得意技の涙。本当に最高のシーンとなりました!
個人的にはアクアのストーカーの演技は、別にキモくは感じなかったのですが…。
もっとキモく、怖くでも良かったなぁと思いました。眼がイってるアクア好き。
今まで酷い作品でしたが、中には“大人”なスタッフもちゃんと存在していましたね。
原作者さんも救われたようで良かったです。自分が一生懸命描いた作品がめちゃくちゃにされていたら悲しすぎますからね…。
アクアのおかげで色々な人が救われました。そして、恋に落ちた少女のような瞳をしていたかなちゃんも気になる所です。
アクアのことを好きになっても、“アイ”のことしか考えられないアクアなので、恋が成就する事は無さそうですね…。
文章:クラッシャー佐藤