出典:©住野よる/双葉社 ©君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ
アニメの公開は2018年ですが、実写版は2017年に実現されています。牛嶋新一郎氏の原作小説を基に描かれたもので、劇場アニメは大盛況となりました。テレビアニメの『うしおととら』を製作したことで知られているスタジオヴォルンがアニメーション製作を手がけています。
『君の膵臓をたべたい』あらすじ
物語の冒頭は、いきなり主人公の山内桜良のお通夜のシーンから始まります。桜良は末期の膵臓ガンで苦しい闘病生活を送っていましたが、そのことは家族だけが知る事実でした。しかし、ある日高校生「僕」との出会いで彼女の人生が輝き始めます。「僕」は病院で、「共病文庫」という日記を拾った事をきっかけに桜良との仲を深めていきます。
桜良は自分がすい臓がんである事を「僕」に明かし、死ぬまでにやりたい事をリストにして「僕」に叶えて欲しいと言います。「僕」と桜良は次第に互いの心を近づけていきます。
『最期の日は、突然に――』
見所は、死ぬまでにやりたい事リストを次々に叶えていく二人の姿でしょう。大好きなホルモンを食べにいったりスイーツの食べ放題に行ったりします。二人で病院を抜け出し花火を見にいくシーンは青春ど真ん中だなと思います。病状が悪化し、入院した桜良に「僕」は「生きることってどうゆうこと?」と聞きます。
桜良は「誰かと心を通わせること」と答えます。いつも笑顔の桜良ですが、共に過ごす「僕」は桜良が、恐怖の只中にいる事を察します。精一杯生きようとする桜良ですが最期の日はあまりにも唐突に訪れます。
初めてこの映画を見た人が誰も予想しないような終わり方です。お通夜の日、桜良の母親から共病文庫を渡された「僕」は、「もう、泣いてもいいですか」と一言を残し泣き崩れます。そこには究極の愛があるのだと思います。
文章:Shinichiro.S