出典:©賀東招二・なかじまゆか/甘ブリ再生委員会
原作は「フルメタル・パニック!」の著者賀東招二です。
このアニメは富士見ファンタジア文庫で刊行されたライトノベルの「甘城ブリリアントパーク」を京都アニメーションが制作し2014年の秋に放映された作品です。
内容はテーマパークで働くキャラクター達を描いたファンタジーコメディ作品です。
残念なテーマパークの再生策は?
主人公は頭脳明晰、運動神経抜群、その上イケメンな高校生可児江西也(かにえせいや)。ただ自分大好きなナルシストで高校では友達がおらずいつも一人。
ある日、彼は同じ高校に転校して来た美少女千斗いすず(せんといすず)が放課後、彼にマスケット銃を向け強引にデートに誘います。彼女がデート先に選んだ場所は甘城ブリリアントパーク。
そこはさびれたテーマパークでした。あまりに駄目すぎるそのテーマパークにうんざりする彼でしたがそんな彼に彼女はこのテーマパークの支配人ラティファ・フルーランザと言う名の少女を紹介します。そして彼女から今のテーマパークの支配人代行になって閉園の危機からこのテーマパークを救ってくれと依頼されるのです。
なぜならこのテーマパークのスタッフのほとんどはメープルランドと呼ばれる魔法の国の住人達で彼らはアニムスと言うお客が楽しいと感じる感情を結晶化した物をエネルギーとしている為、閉園すると消滅の危機にさらされるのです。
そして入場者が50万人を下回る年が5年続けば甘城企画に経営権を譲るとの約定を交わしており、その閉園の時まで3ヶ月に迫っていました。彼はそんなテーマパークに救いの手を差し伸べるのです。
メルヘンとは程遠いテーマパークの裏側
このアニメは話の最後に昨日のテーマパーク入場者数、50万人までの人数、7月31日までの日数がカウントされるカットが出て視聴者に危機感を感じさせる演出をしています。
この物語の中ではテーマパークに訪れるお客の事を「ゲスト」、テーマパークの従業員の事を「キャスト」と呼んで区別しています。この物語に登場するキャラクターのメープルランドの住人達は様々です。
キャストリーダーの帽子をかぶったネズミの姿を模したマスコットのお菓子の妖精モッフルはラティファの事を心配しつつ、西也とたびたび衝突します。モッフルと行動を共にするマスコットの音楽の妖精マカロン、花の妖精ティラミーは可愛い見た目をしていますが悪態をついた時や何事か企んでいる姿は見ものです。
京アニの遊び心
京アニでは珍しいゲス顔に変身した登場人物達は見ていて「これ京アニなの?」と思ってその遊び心に関心します。その他にもエレメンタリオの4人組の美少女達も登場して物語に花を添え彼女達をメインにした回は彼女達の結束の強さを目にするでしょう。
文章:harry.