漫画の感想

【「税金」で買った本だぞ返せよ】ヤンキーと図書館、異色の組合せ『税金で買った本』【感想】

こんにちは! 今回は人気テレビ番組でも取り上げられた。図書館を舞台にした漫画『税金で買った本』をご紹介したいと思います。

 

あらすじ

高校生の石平は図書館の貸出カードを作るため職員の早瀬丸と話していたところ、過去に作ったカードを使って10年前に借りたまま返却していない本があることが判明し、彼は本を返却するまで貸出停止を言い渡されます。

最初、石平は弁償しようとお金を出すのですが、役所では現金の管理が厳しいという理由で彼は10年前借りていた『わくわく☆しりたい どうぶつのなぞ』を近くの書店へ買いに行くことになります。

その後、無事貸出が許可された石平でしたが、希望していた本が貸し出し中になってしまい、後日取りに来ることになります。

この出来事が彼と図書館を再び結びつけるきっかけになるのでした。

 

ここに注目!?

ストーリーや石平の成長もこの作品の魅力なのですが、図書館の人々もとても面白いんです!!

例えば、3話以降では石平が図書館でアルバイトをすることになるのですが、彼が抱く疑問に対して、早瀬丸は本を使って自分で答えを見つけるように誘導をしたり、図書館の職員としての心構えがよく表れており、キャラクターの雰囲気も相まってとても魅力的です。

また、早瀬丸と同じ職員である白井は鍛えられた体と独特の威圧感があり、1話での石平のような厄介な利用客の応対をすることが多く、乱暴者という印象がまっさきにつきますが、作品を読んでいくうちにそれも図書館やほかの利用客を思うが故だと気づくはずです。

白井はこの作品内で唯一無二のキャラなので、ぜひ注目してほしいです!!

 

感想

図書館の見えない部分を描いた『税金で買った本』ですが、「そうなんだ!!」と思うことが多くあり、特に図書館では漫画があまり蔵書されていない理由が予想と違っていてすごく勉強になりました。

あとは石平が子供たちに読み聞かせをする話もいいんですよね~。

最初はめんどくさがっていた石平でしたが、児童係の朝野にのせられ(半ば煽られ)、最後には児童たちの前で読み聞かせを行うことになります。

その後の同じ学校の不良、灰坂とのやりとりもあって主人公である石平の性格が顕著に表れているお話しでもあります。

興味をもたれた方はぜひ読んでみてください、いつも利用している図書館がより身近に感じられると思いますよ~。

 

ではでは~。

 

 

文章:マフユノダリア

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