出典:©Paradores・Aniplex/第1121小隊
このアニメは2010年冬、1クール(全12話)オリジナルTVアニメーションとして放映されました。
原作はParadoresで、アニメーション製作はA-1 Picturesが手がけています。
音は響いて伝わる。
このアニメの主人公は空深彼方(そらみかなた。通称カナタ)です。
カナタは音楽の勉強をしたくて軍隊でラッパ手になりました。
そして辺境のセーズの町にある時告げ砦に着任します。
カナタが町に着いた時、ちょうど町では祭りの最中で町の人間は誰彼構わず、赤い染料の液体をぶつけ合っていました。
カナタはその騒動に巻き込まれて軍服を汚してしまいます。
そこへ時、告げ砦に赴任している和宮梨旺(かずみやりお。通称リオ)に出会います。
カナタは風呂を骨董屋のウィンドミルの店主ナオミから借りますが、リオの首からさげている鈴をフクロウに奪われてしまいます。
カナタは持ち前の鋭い聴覚で奪われた鈴を見つけ出します。
ところがカナタがいる場所は谷底でラッパを吹いて自分の居場所を伝えます。
その音が聞こえたリオはトランペットを吹いて、カナタに音がつながった事を伝えるのでした。
そして時告げ砦に赴任したカナタはリオからラッパ手として基礎からトランペットを教わるのでした。
炎の乙女たちの日常。
このアニメは人類が世界大戦をしたあとの世界が舞台です。
そんな中で辺境の時告げ砦は女の若輩兵士5人だけが赴任しているというゆるゆるの部隊なのでした。
戦力は旧世代の高度のテクノロジーを持っているが足が壊れた戦車タケミカヅチ一体のみという心もとないものでした。
そのタケミカヅチをなおす役割をになった、寒凪乃絵留(かんなぎのえる。通称ノエル)、カナタの先任、墨埜谷暮羽(すみのやくれは。通称クレハ)、時告げ砦の最高責任者フィリシア・ハイデマンの全5人で時告げ砦を守っていました。
前半はそんな彼女たちの日常が主として語られています。
フィリシアは彼女たちを兵隊として厳しく接せず、まるで家族のように接します。
そんな緩い日常でしたが物語が進みタケミカヅチの修理が進んでいくうちに、彼女たちの日常は少しずつですがきな臭いものが混じりこんで来ます。
そして物語がシリアスな展開になった最終話ではトランペットが重要なアイテムとなるのでした。
文章:針尾