出典:© SOTSU ・SUNRISE
2017年に新ためて宇宙世紀0096年のアナザーストーリーを描いたものであり、第二次ネオ・ジオン抗争で廃墟となった小惑星アクシズについてのその後が描かれています。初代「機動戦士ガンダム」から続くアクシズの数々の逸話が終焉の時を迎えようとしていました。
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』あらすじ
主人公のアルレット・アルマージュは1年戦争の時(0079年)からジオン・ズム・ダイクンの息子にしてジオン軍のエースパイロットであったシャア・アズナブルと深い親交を持っていました。第二次ネオ・ジオン抗争後のある日、アルレットはシャアのその後を追うために惑星アクシズへと向かいます。
サイコフレームという加工技術を軍事的脅威とみなした連邦軍はアルレット達にアクシズの案内を頼みますが、アクシズはたちまち戦火に飲み込まれてしまいます。
『戦争の中で麻痺する感覚』
「戦争とは何か」「なぜ科学技術の進歩は政治的脅威になってしまうのか」「本質的発展とは何を指すのか」など色々なことを考えさせられる作品です。本作ではシャアやララァ・スンとの親交が深いアルレット・アルマージュや、シャア専用の赤ザクのテストパイロットを務めるダントン・ハイレッグなどが主人公の役割を果たします。
1年戦争の最中、男達の戦いは宇宙戦争という混沌の中で人を殺す感覚を麻痺させていましたが、0096年においては二人とも平和を切に願っており、人を殺すという行為を客観視し、自戒の念さえ抱いています。
彼らを攻撃したフェルモ兄弟には、父がガンダム試作2号機の核攻撃により死亡したというおまけ付きで、元来のガンダムシリーズとの関係性からも興味心を抱かせる構図になっています。
文章:Shinichiro.S