漫画の感想

【術式を開始する】穏やかな狂気!?『フランケン・ふらんFrantic』【感想】

こんにちは! 今回はコメディーとホラーの要素を兼ね備えた漫画『フランケン・ふらんFrantic』を紹介します。

あらすじ

斑木博士によって造られた継ぎ接ぎだらけの少女『斑木ふらん』は高等な外科技術をもっており、依頼人の頼みに手術で応えていく作品です。

ここに注目!?

ふらんに依頼をする人々は、様々な思惑を持ちながらやってくるのですが、その思惑とふらんの医療技術の高さや探究心によってどういった結果を招くのか注目してほしいです。

その他、ふらんと同じく斑木博士に作られた生体暗殺兵器の『ヴェロニカ』はふらんと対照的に壊すことを得意としており、冷酷なキャラクターに見えるのですが、喜んだり、驚いたりと意外と人間味があり、この作品になくてはならないキャラクターです。

感想

好奇心をそそられる内容に面白いと感じた『フランケン・ふらん』ですが特に気に入った話が第9話『ネバーエンディング・ストーリー』という話です。

ふらんでも治せない難病を抱えた少年にお金持ちの父親が島を買い取り、その少年の好きだった本の世界を再現するというもの。

島ではファンタジーな世界観の中、少年のためそれぞれが役を演じ、彼は異世界に転生したと勘違いします。

物語の主人公(勇者)のように扱われることに幸せを感じ、終わりにはふらんの「いつか命がつきるその日まで彼は理想化された世界を生きるのよ」という感動的な言葉で締めくくられます。

しかし、第24話でその後が描かれ、難病に効果のある治療法が考え出され、少年に施すことになります。

少年は元気を取り戻してゆくのですが、島の中で彼は欲望を爆発させ、思いもよらぬ結末を迎えます。

このように、この作品には医療という要素を含みながら、不純な人間の欲望が存在していて、結末もまた常識では考えられないものとなっており、予想を裏切ってくれる点もまた魅力的です。

 

ではでは~。

 

文章:マフユノダリア

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