こんにちは! 今回は独特なセンスを持つギャグ漫画『ふうらい姉妹』をご紹介したいと思います。
作品の概要
この漫画は姉の山本れい子、妹の山本しおりの姉妹を中心に癖のあるキャラクターたちが登場する4コマ漫画です。
全4巻。
ここに注目!?
しおりの姉であるれい子はことあるごとにびっくりするような行動や発言をします。
そのため、妹のしおりはれい子の破天荒な行いや言動につっこむ場面が多くあり、一見しっかり者のようにみえるのですが、学校など姉の登場しない話になるとまた違う一面が表れます。
また独特な字体で『寿司ラブ』と書かれているワンピースをれい子がしおりにプレゼントしたときには「お寿司大好き!!」と気に入ったり、その他のれい子が作った見たこともないようなデザインの衣服についても「すっごくおしゃれだと思う」と笑顔で姉に話しており、姉妹で通じる独特の感性がこの作品の注目してほしい部分です!!
感想
『ふうらい姉妹』にはユーモアが溢れています。
大まかには、れい子がある程度の教養を持たないと表現できない発想や例えなどを展開して、4コマ目にはしおりが「ステキ!!」など一言で雑に落としてしまう部分に驚きと笑いがこみ上げてきます。
また、ギャグ4コマでは起承転結がしっかりしている反面、キャラクターのおかれている状況が変わらない(成長が描かれない)作品が多いなか、この作品は仕事の面接に落ち続けるれい子が採用され働きだしたり、お見合いをしてお付き合いをすることになったりなど、全4巻ではありますが、たしかに成長がみられます。
そして作者の長崎ライチが描いた別の作品にも目を向けてみると、『ふうらい姉妹』と同じように仕事の面接をするという話の作品がいくつか描かれています。
これらの作品は『ふうらい姉妹』の場合とは違い、社会の厳しさなどが陰鬱に描かれています。
筆者は『ふうらい姉妹』から読み始めたので最初は少し驚いたのですが、こういった影の部分を理解しているからこそのユーモアなのだと思いました。
ではでは~。
文章:マフユノダリア