出典:©︎真木蛍五・講談社/式守さん製作委員会
あらすじ
待ちに待った遊園地デートの日がやってきた。和泉君は式守さんに楽しんでもらうプランを立てて、気合い十分。
仮装用のショップで買い物を済ませ、2人が向かったのは「いばら姫」のアトラクションだった。
長蛇の列でも、2人でいればあっという間。いざゴンドラに乗ると、あまりに心地よい空間で和泉君はうっかり居眠りしてしまう。そんな和泉君の表情を見て、式守さんは……。
最高のデートプラン
遂に遊園地デートの日を迎え、和泉と式守は遊園地へと向かう。
遊園地を目の前にして眼を輝かせる2人は、この日の為に和泉が考えたデートプラン通りに動き始める。
まずは仮装用のお店で買い物を済ませて、新しくオープンしたばかりの大人気アトラクションへと向かうのだった。
「去年オープンしたばっかでね。最初に乗らないと180分待ちになっちゃうんだって」
最初に向かった時点でもう90分待ちという「いばら姫」のアトラクションだったが、和泉と式守は楽しそうにお話を続ける。
他のカップルのように会話なく辛い待ち時間を過ごす訳もなく、和泉と式守は90分という待ち時間ですら「幸せ」と感じるのだった…。
不幸?幸福?
デートプランの一番の目的であるレストランに辿り着いた和泉と式守だったが、ここで持ち前の不幸体質が発揮されてしまう。
「た…大変申し訳ございません!こちらの手違いで他のお客様をご案内してしまったため、ご予約されたプランのコースの席が満席となっております…」
残念そうにする和泉だったが、「代わりの席をご用意します」と口にする店員さんの言葉に息を吹き返す。
しかし、案内されたのは一般人が中々来る事のない、セレブ御用達のとんでもない席だったのだ。
「格式が高すぎる!僕のパーカーが死ぬほど浮いてる!」
赤面する和泉だったが、出された料理に心を奪われハート目で料理を見つめる。
美味しそうに食べる和泉に、式守もまた笑顔を絶やす事なく2人は幸せな時間を過ごすのだった…。
全体的な感想
長時間の待ち時間も楽しく過ごせるカップルは本当に心が通い合っている証拠ですね。
大体のカップルは、待ち時間の長さから喧嘩に繋がるようですからね…。
そう考えると、和泉君と式守さんのようなカップルは本当に眩しいです。
そして、ちゃんと式守さんが楽しめるようにプランを考えて来ている和泉君は男らしいですね!
女性はやっぱり、引っ張って行ってくれる男性が好きなので、和泉君の頑張りが伝わります。
今回は不幸体質が出ないかと思っていた矢先に発揮されてしまいましたが、今回に限っては幸運でしたね!
2人の仲が深まるばかりで…見ていてニヤニヤが止まりませんでした。
本当に素敵な恋を魅せてくれる作品でした。人を好きになる気持ち…大事にしたいですね!
文章:クラッシャー佐藤