出典:Ⓒ2019 なもり/一迅社・七森中ごらく部
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まえがき
ここは、ある中高一貫の女子校。その敷地内に、典雅な茶室がありました。
廃部したばかりの茶室を使って「なんか、面白れぇ部活作ろうぜ、それなら『ごらく部』でどうだ!」と言い出したのが、歳納京子。
「しょうがないから乗ってやるか」と重い腰をあげたのが、同学年の船見結衣。そして、その先輩を露骨に好き好きアピールするのが、下級生の吉川ちなつ。
「結衣せんぱあああい」と露骨にしつっこく好き好きアピールをするものだから、当の本人である結衣も引き気味、というか、完全に怖気づいてしまいます。
10周年記念ムービーのあらまし
さて、本作の主人公、赤座あかり。……特に記載することがないぐらい、良い子で、なんの特徴もないので、度々本編では「アッカリーン」という声と共に、画面から存在を抹消されます(というか、透明人間のようになってしまいます)……とほほ。
そんなこんなで、原作から数えて10周年記念に作成された、この「ゆるゆり、(てん)」ですが、冒頭は、原始人の姿になったあかりたちが登場します。
しばらく、火起こしなどの場面が続いたあと、生徒会の杉浦綾乃や、池田千歳たちが茶室(ごらく部部室)を訪れ「あんたたち、何やってんの?」「原始人ごっこ!」という感じで前半はまとまります。
現実に引き戻されたごらく部4名は、綾乃たちの意見を取り入れて、本格的に10周年記念パーティーを作品内、アニメ内でやることになります。
ゆるゆりも10年続けば、ごらく部、生徒会との息もピッタリです。
そうして迎えたパーティー後半。
ハイテンションじゃんけん(負けた人が、前の人よりも高いテンションでじゃんけんをするゲーム)で、あかりちゃんが負け続けて、これはもう命に関わるんじゃないかというぐらい激しいじゃんけんに変わり、周りが呆れたり。
そうかと思えば、あかり、絶命? 寿命? 天に召された? と思ったら劇中劇だったりして。
そんな感じで「これからもよろしくね、みんな!」という赤座あかりのセリフでこの物語はまだまだ続くのでした。おしまい。
まとめに
なお、原作のなもり先生は、まるで「なもりシステム」とも呼ぶべき過密スケジュールを今もなお、こなしており、月刊誌「百合姫」連載と単行本の発行などで、「ゆるゆりどころか、この百合はゆるくない現実で出来ている」……といった、TVのドキュメント番組を拝見したことがあったかと思います。作品はゆるいけど、実際は、ハードスケジュールだった。漫画家に、休息の時はないのでありましたー。
文章:T兄さん