出典:©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
あらすじ
たかふみに中々気持ちを気付いてもらえない藤宮。
そんな中、とあるハプニングでおじさんに氷結魔法をかけられ、シャワーを浴びて着替えている所を偶然たかふみに見られてしまう。
おじさんの気遣いもあり、部屋には二人きり。
「着替えを見た責任はとる…」というたかふみの言葉に、藤宮の鼓動は高まるばかり。
二人は急接近!?と思われたが、その責任の取り方は藤宮の予想とは大きく外れていた…。
最強の藤宮さん
小学生時代。
たかふみは学校にライトノベルを持ってきていた。
同級生の男子たちに「エロ本」扱いされてライトノベルを読んでいる事をバカにされていた、たかふみ。
何を言っても同級生たちはバカにしてくる一方で、たかふみは顔を真っ赤にしながら困り果てていた。
「ブヒヒ…エロ本?よこせや」
「ハァー…これがエロ本ねぇ…」
「ガキじゃねえんだからよぉ…!」
凶悪な顔で男子たちを怯えさせる藤宮の姿に、おじさんとたかふみは歓喜するのだった。
しかし藤宮は、昔の凶悪な自分の姿を見せられ続けて複雑な思いをしていたのだった…。
ピンチはチャンス
誕生日を迎えて20歳となった藤宮とお酒を飲む事になった、たかふみとおじさん。
藤宮の誕生日だったが、何も用意していなかったおじさんはある言葉を口にする。
「じゃあ、せめてこの言葉を贈ろう。俺の座右の銘だ」
「ピンチはチャンス!」
「もうダメだーって時は外からマイナスの力が集中している状態と言える。でもな、力の向きを変えてやるだけで大逆転の力になったりもする」
「だから、どんな逆境でも…どれだけ無様でも、最後まで足掻く事が大事なんだ」
真剣な表情で言葉を伝えるおじさんの姿に、たかふみと藤宮も真面目に聞き入れるのだった。
そして、おじさんは異世界生活の時にお酒を飲んだ記憶を2人に見せる。
そこには、いつものようにあのエルフも現れて…。
全体的な感想
正直、小学生低学年時代の藤宮さんの姿はあまり見たくないですね…。
凄く努力して今の藤宮さんがあるんだって言うのは伝わるのですけれど!それでも出来れば見たくない!!
でも、たかふみからしたら救世主だったのでしょうね。
虐められていた時に、いじめっ子から守ってくれる存在は本当に貴重ですからね。
筆者なら絶対に惚れています…!
お酒を飲んでいるシーンでは、おじさんがアラサー、アラフォーという言葉に反応していましたね。
昔にはなかった言葉ですからね…。正直、筆者もたまに良くわからなくなる時があります。
座右の銘はかなり良かったですね!ピンチはチャンス!
ピンチをチャンスに変えられる力があれば、何でも出来るし生きていけると思います。
中々に難しいですが、心に刻みたい言葉ですね!
文章:クラッシャー佐藤