出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
自分の恋心に迷いを感じ始めた凪。中間テストにもなかなか集中できず、かなり悪い結果に。
ひろにも軽蔑されたと思い込んだ凪はひどく落ち込むが…。
迷い
以前実家へ帰った時の事を思い出して、凪は自分の心が揺れている自覚を持ちます。
ひろが好きだと確信を持っていた筈なのに、エリカと幸の事も考えてしまう…。
ですが、今の凪は目の前のテストに集中しなければなりません。気を取り直して問題を解きます。
しかし、返ってきた結果はなんと学年13位。
1位争いをしていた相手であるひろにも、ガッカリしたような表情をされてしまいます。
予想を遥かに上回る悪い結果に凪はひどく落ち込み、帰宅してからも部屋に篭ってしまいます。
エリカは「13位でも充分凄いのに」と言いますが、それに対して幸は「お兄が1位か2位以外なんて初めて聞いた」とビックリ。
そんな幸の反応を見たエリカは、すぐに凪の部屋のドアを勢い良く開けます。
1位だろうが13位だろうが
今までの事を振り返る凪。思えば色々ありました。エリカと許嫁になり、ひろに宣戦布告し、幸とエリカと3人で同居する事になり…その他にもアクシデントやイベントが沢山ありました。
鎌倉での遠足、遊園地デート、母の日のプレゼント選びなどなど。
でも凪にとってそれらの出来事は、勉強の事を忘れてしまう程に楽しく刺激的だったのです。
一方、落ち込む凪に対して「凪くん、ご飯まだ⁉︎」とお構いなしなエリカ。
しかし凪は「1位じゃない自分はゴミだ」「オレには勉強しかない」とまで言ってしまいます。
そんな凪にエリカは「1位だろうが13位だろうが関係ない!凪くんの価値なんて変わらないよ!」と啖呵を切ります。
エリカの突然の言葉に凪は思わず笑ってしまい、なんとか立ち直り夕飯の支度を始めます。
翌日、気を取り直して登校する凪ですが、なんだかひろに避けられているように感じてしまい…。
なかなかうまくいかないねえ
休み時間に下駄箱を開けると「放課後、体育館裏で待ってます」と、ひろからの手紙が。
手紙の通り、放課後に体育館裏へ来た凪。ひろはバスケットボールを軽くドリブルしながらそこに立っていました。
凪はひろに勉強時間が減った事情や、エリカの言葉で立ち直った事などを話し、「期待を裏切ってごめん。次は必ず1位を取るから…だから、見ていて欲しい!」と頭を下げながら言いました。
ひろは「なかなかうまくいかないねえ」と、少し困ったように笑います。
「でも…エリカちゃんなんだね」
「海野くんを元気付けるのは、私だと思ってたんだけどな」
シュートを決めたひろにそう言われ、「やっぱりオレは瀬川さんが好きだ」と再認識した凪。
1位奪還への意欲を燃やした凪ですが、エリカに「勉強教えてくれる?」と言われます。
凪は即答で断りましたが、エリカはこう続けます。
「追試で失敗したら、実家に帰って来いって言われちゃった」
まとめ
悩み事に気を取られて、目の前の事に集中できない…あるあるです。
エリカはあまり深く考えずになんでも直球で言ってしまう性格ですが、だからこそ考え込むタイプの凪と相性が良いのかも知れません。まさに10話で幸が話していた通りです。
今の所ひろはあくまで“ライバル“として凪を特別に意識している感じですが、これからは違う感情も芽生えていきそうですね。
文章:藤川汐見