出典:©Koi・芳文社・ご注文は製作委員会ですか?
第一期・第6話「お話をするお話」
チノは、お部屋でボトルシップを組み立てたいけど?
カーテンを開けて「今日もいい天気です。こんな日は部屋でボトルシップを……」最年少なのに、お家柄か、渋い趣味です(笑)
一方、お出かけの服に着かえ済みのココアは「お散歩に行こう!?」とチノを誘いますが「休みの日は家でのんびりしたいです」と、朝から多少、意見が食い違う二人でした。
結局、チノが遠い街出身のココアに、木組みの街ガイドがてら、お散歩することになりました。
坂道を降りると、そこにはブティックでお洋服を選ぶリゼがいました。いかにもリゼ! というようなお洋服を選んでいる様子です。
さて、街の広い公園に来たチノとココア。ベンチに腰かけて、木漏れ日を浴びながらひなたぼっこです。
公園でクレープ屋さんの屋台で働くついてないシャロとココア
「何だか甘い香りがしますー」「あ、クレープ屋さんだー!」クレープ屋さんを見かけた二人は行ってみることにしました。
そこでは、シャロがクレープ屋台で仕事中でした。(健気だねえ)ココアとチノが1個づつお買い求めします。ココアは、そんな健気なシャロに、一口お裾分けをしようとします。
「わたし、仕事中よッ!」とは言いつつも、クレープなんて滅多に食べられない、どうしよう、どうしようと迷っているうちに……?
ベちゃッ! なんと、カラスにさらわれた、千夜家の飼いうさぎ、あんこが空から降って来て、そのクレープをお尻で押しつぶしてしまうのでした。
お話をするお話
公園のベンチで、またまたひなたぼっこをするココアとチノ。
そこに、映画館帰りのマヤ、メグがやって来ました。
なんでも「うさぎになったバリスタ」という映画で、女の子にとってはすごく泣ける感動の映画なんだとか。
「他人事とは思えないタイトルー!」と、チノとティッピー。
と、そこで、ココアちゃんお得意の、うさぎを追いかけて失踪! 広い芝生をどこまでも追いかけて、ある道端でうさぎを捕まえます。
そこでココアは、髪がブロンドヘアの、おとなしそうな女の人に出会います。
ベンチに腰かけたその人は「珍しい色のうさぎですねえ」と、ココアに話しかけます。
小説家だというその女の人は、ココアちゃんをベンチの隣の席に誘って、お話を始めます。
「小説家さん? 格好いい! ペンネームは何て言うんですか?」「青山ブルーマウンテン……」「(不思議な名前だ……)」「書いた小説が、最近映画化しました……」「すごい!」
リゼ? ロゼ?
公園を出た、ココアとチノ。「わたしは人見知りするんです」というチノ。
そこに、髪を美容院でふわふわにしてもらい、めかしこんだリゼが歩いて来ました。「リゼさん?」「は、はい!?」
「(まずいー、バレたー)」と思うリゼ。とっさにその場は「わたくし、ロゼですわ」と言い返すリゼ。
「人違いでした、失礼しました」と謝るチノ。
勘の鋭いおじいちゃん(ティッピー)は「(いやあ、ありゃあリゼぢゃろ?)」って思いますし、リゼは「(カットモデルを頼まれた上に、買った服をすぐ着たくなる)」って思うと恥ずかしくなり、ティッピーは「(そんなこと言えんって感じの顔ぢゃったなあ……)」とすべてがお見通しだったのでした。
マヤ、メグ、ラビットハウスを手伝う!?
オープン早々騒々しいラビットハウスです。
リゼの制服はマヤが着て、ココアの制服はメグが着ていたのでした。制服取り換えっこですね。
「遅れて済まない!」と更衣室から降りて来たリゼは、マヤがモデルガンとコンバットナイフを所持していたのを見て「それはわたしのだ、返せ!」一方、店の創業者(ティッピー)は声を大にして「リゼー!! 店に物騒な物を持ち込むでないー!!」と激怒するのでした。
そうして、チノのご友人2名様が、今回は店員さんで、ココア、リゼは、お客さんをすることになりました。
かしましくもやかましく会話するココア&メグ、リゼ&マヤに、チノは思わず、心にもやっとしたものを抱えて、おじいちゃん(ティッピー)に「この気持ち、何なんでしょうか?」「うーむ」となってしまうのでした。
チノ、はじめての嫉妬心?
甘兎庵の千夜に相談しに来たチノ。悩めるチノに向かって「それは嫉妬なのね」「しっと? しっとって、誰に対してです??」「(あらやだ、自覚がないんだわ)」
そこへ、作家の青山ブルーマウンテンさんが(急に)チノの座席の裏側に座っていて、チノへ適切なアドバイスをするのでした。
彼女が帰った後、千夜は「わたしではチノちゃんにちゃんとしたアドバイスが出来なかったわ」と多少反省気味。
翌日、チノちゃんが通う中学校のクラスで、マヤ、メグがおはようのごあいさつ。「チノが落ち込んでるから、声かけづらかったよー」「もうご機嫌直った?」「はい、もう大丈夫です」やれやれ、思春期というやつは(笑)
文章:T兄さん