出典:© 橘由華・珠梨やすゆき/KADOKAWA/「聖女の魔力は万能ですⅡ」製作委員会
聖女として召喚されてきた女子校生・御園愛良(ミソノ アイラ)とOL・小鳥遊 聖(タカナシ セイ)の二人。
当初の予想に反して、活躍したのはセイのほうだった。
ポーション作りや魔物討伐軍に同行するなど、その活躍ぶりで魔物を生み出す「黒い沼」も次々と浄化されて、聖女としての仕事はひと段落ついた。
聖女はもういいですから!
身の振り方を考える時が来たセイだが、元の世界に帰る気はさらさらない様子。
何が彼女をそんなに異世界に足止めさせるのか?
アルベルトの存在
今後について、本人はアルベルトとの結婚を意識しているようだが、騎士団長であるが故にアルベルトは常に命の危険にある。事実、何度も死にかけている。
たまたまセイが近くにいたから助かっているだけ。
将来未亡人の可能性大。
ポーション作りの楽しさ
1.5倍の効果のあるポーションを誰もが驚くほどの速さで作り上げる。
さらには、もともと植物が好きなセイは、従来のレシピを超えて、万病薬まで作ってしまう。
常に人からもてはやされ、仕事が楽しくてしょうがないセイ。
調子に乗って過労死なんてことにもなりかねない。
もっと異世界のことが知りたい
なんとこの世界には日本と似たような国があるという。
そこは米を主食とし、味噌や緑茶もある。
味噌もそのままパクつくアイラに全部食べられてしまう。
元の世界に戻りたくない
よほど仕事に追われる毎日に辟易していたようで、元の世界に帰る気などさらさらない。
戻ればまたメガネOLとして毎日残業地獄の生活が待っている。
対してここに残れば、好きな草花に囲まれ、好きな男子に囲まれ、好きなポーション作りに携われる。
もはや戻るという選択肢など、あり得ない。
なにか忘れていませんか?
第一王子カイル・スランタニアが、アイラに元の世界に戻す方法について言及していたことを。強制送還される可能性があることを。
そこで、黒い沼をいくつか残して、育てて、増やして、浄化する「マッチポンプ作戦」をご提案。
いっそ闇落ちセイ!
文章:ヒトツメロバ