出典:©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会
あらすじ
成京高校戦後の祝勝会中、焼肉屋のテレビに映し出されたのは、エスペリオンユースの栗林がJ1でプレーしている姿だった。圧巻のプレーを披露した栗林が試合後のインタビューを終えるころ、壬生の携帯に伊達からの連絡が入る。
Aチームの義経が肉離れを起こしたため、AチームとBチームで前線の選手を何人か入れ替えるという。そのAチーム昇格がかかった試合でも葦人は躍動するが…。
Aチームを目指して
Aチームの義経が怪我をした為、AとBで前線の選手を入れ替えると壬生から伝えられた葦人たち。
そして始まったAチーム昇格がかかった試合。
福田監督も試合を見に来ていた事から、Bチームの選手たちは今まで以上にやる気を見せるが、同時に緊張感も伴う。
皆がつい福田を見てプレーしてしまう中、葦人だけは福田を一切見ずに自分のやりたい事に挑戦していた。
しかし、栗林のようなキラーパスが決まる事は無かった。
「栗林に習うならアイツの所作ひとつひとつをちゃんと見て考えろ。俗に言うキラーパスだろうとショートパスだろうとパスはパスだ。ゴールまでの過程に過ぎん」
伊達からヒントを得た葦人は、先ほどまでのようなキラーパスを出さずにフィールド全体を見てパスを出し始めるのだった…。
非情な現実
Aチームへの昇格がかかった試合でも押し込んでゴールを決めた葦人。
試合後、福田は葦人を呼びだして、2人きりで話をする。
「チームは3対0で大勝。葦人、お前のおかげだ」
福田の言葉に、福田への感謝を口にする葦人だったが、続いて自分の思いを口にする。
「Aに上げてくれ。すぐ義経さんの代わりになるなんて思ってねぇ。俺はまだまだド下手くそだ。でも必ず成長する。約束する」
その言葉を聞いた福田の口から、葦人の心を絶望に落とす言葉が出る。
「葦人、ディフェンダーに転向しろ」
今後一切フォワードで起用しない、ディフェンダーに転向しろと言う福田に、葦人は目の前が真っ暗になってしまう。
フォワードでは通用しないという現実に、葦人はフラフラになりながら福田の前を後にするのだった…。
全体的な感想
見よう見まねでキラーパスをマネしていた葦人ですが、当然直ぐに出来る訳ないですね。
大事な試合の中でも、その挑戦をする事は…中々に精神が強いと思いました。
当然、チームメイトは激昂しますからね!
しかし、Aチームへの昇格がかかった試合である事と、福田監督が見ていたこともあり…試合の緊張感が凄かったです。
実際に自分が選手だったらまともにプレーできないと思いますね。
試合後、葦人はAチームに上がるのかと思っていましたが…まさかのディフェンダーに転向しろという非常な現実が突き付けられました。
確かに、葦人のイーグルアイを生かす為にはディフェンダーが良いとは思いますが…それにしても酷すぎる。
福田監督は、本当はかなり性格が悪かったのですね。子供1人の人生を弄んでいる感が強く出ていました。
絶望に落ちた葦人ですが、このままサッカーをやめてしまうのでしょうか…。
次回が気になります。
文章:クラッシャー佐藤