出典:©創通・サンライズ
閃光のハサウェイって?
少し前、映像化しました『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』という作品、ご存じでしょうか。
原作は小説であり、今放送している『機動戦士ガンダム水星の魔女』の1期と2期の放送の間に初めて地上波した劇場版アニメーション作品でもあります。
その作品の主人公、『ハサウェイ・ノア』が、わたくし映像化する以前から人生で最も好きなアニメキャラ!といっても過言ではありません。
どんな主人公なの?
そのキャラクター、どのような人物なのかというところですが、一言でいうなれば『悲劇の主人公』
……これにつきてしまいます。タイトルに名前がついているくらいなのに……と、思いますよね。
主人公なのですが、主人公らしくない所属や思想。
少し過激な活躍の裏にはかの有名な『アムロ・レイ』と『シャア・アズナブル』の二人が関わっているのです。
この二人の名前、あまりガンダムに詳しくない。というお方でも知っているくらいに有名ですよね。ファンとしては嬉しい限りです。
他のガンダムも見なくちゃだめかな?
実はこの作品、『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』という35年前の劇場版作品の実質続編のようなところがあります。そ、そんなに前なの!?
その劇場版の作中から12年後の世界線、それが『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』なのです。
勿論知らなくても楽しめる内容でして、多くのお方が楽しめる、それが『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』だと思っております。
……勿論!『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』を見てからでも、とっても楽しめる作品です!
実際どんな人?
そんな作品の主人公、ハサウェイさん。どのようなところに魅力を感じるのか。
年齢相応ではない達観した思考や判断。それなのに切り離しきれない感情を抱えているところに、とても強い人間性やドラマを感じてしまいます。
子どもの頃に戦争を目の前で経験して成長し、アムロ・レイとシャア・アズナブルの思想を受け継ぐ。とまでいわれてしまった主人公。
しかしそれ以前にハサウェイさんも悲しい戦争の被害者であり、傷が癒えないまま大人になってしまった人……。
描写として、ハサウェイさん自身はそのことに気付いていない。認めないように見えます。
……胸に抱えているままで、誰かに言葉として吐き出すこともせず、大人になってしまった悲しい成長過程。
そのことを考えるだけでもわたくしの中でハサウェイさんの魅力がひときわ輝いて見えるのです。
長年の『最推し』(ハサ横顔)
近年の言葉を用いるならわたくしの最推しのハサウェイ・ノアさん。
決して王道を行かず、作品としても明るい内容ではありません。
原作小説を初めて読んだ若かったあの頃……わたくしは3日ほど泣いていました。
見た目は少し地味な青年ですよね。そんな姿からは想像もできないほどの波乱万丈な人生経験、思考、発言、行動。
ひとつひとつ、理解してハサウェイさんを知っていくと、きっと多くのお方に魅力が広く知れ渡る。
彼はそんなキャラクター、主人公なのではないか、と思っております。
文章:小崎