アニメーション映画「サマーウォーズ」をイメージしていただければ解りやすいかもしれません。この作品は、誰もが携帯端末を持っている世界で高度なセキュリティーと、それに逆らうように勃発するコンピューターウィルスの脅威を架空のキャラクター『ロックマン』を通して描いている物語です。
成長してゆく光熱斗とロックマン
時代背景は近未来、主人公は光熱斗(ひかり ねっと)という少年です。まだ小学5年生ですが、近未来の世界では誰もが携帯端末とそれに伴うアバター(化身)を持っています。ネットを通じたテロ行為が蔓延する世界で熱斗は自分のアバター『ロックマン』を操り世界の平和を守ろうとします。ネットセイバーという勲章を手に入れ、公式にネットの守護者となったロックマンは、悪党集団WWW(ワールドスリー)やゴスペルといった敵たちに果敢に立ち向かいます。
端末とネットとアバター
『ロックマン』という主人公を少年のアバターとして表現しているわかり易さが、従来のゲームファンを惹きつける最高の理由になっているのだと思います。あえて主人公の目線でロックマンがネット犯罪を解決する物語にしたことで初見の人も昔からのDEEPなファンも、見事に取り込んでいることは、賞賛すべきポイントです。
豊富なアイデアでゲームを盛り上げる手法はアニメでも健在
ロックマン自身のスタイルチェンジもさることながら、ロックマンの仲間たちの個性あふれるキャラクター像にも注目です。とにかく、子供達が喜びそうな要素をできるだけ詰め込んで、尚且つ、子供達にとっての未来像が裏切られないよう、リアルに設定されていることが、この物語の魅力なのだと思います。
少年・少女たちがヒーローになれる物語
果たして強大な悪の勢力を前に、ネットセーバーの使命として、少年達による防衛が果たされるのかどうか、最後まで見守りたいと思います。
文章:Shinichiro.S