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ジョージ・ルーカス氏の代表作『スターウォーズ』といえば誰もが知る20/21世紀が誇るCGファンタジー作品です。その土台は環境設定や、世界観など、CGの技術に限らず優れたものがあります。その魅力を当事者であるジョージ・ルーカス氏本人が立ち上げたルーカスフィルム・アニメーションによりアニメーション化されたものが今回紹介する作品です。
宇宙戦争モノの王道を行くストーリー
番外編のような扱いかと思いきやヨーダもスカイウォーカーもちゃんと登場します。今回の敵は独立派組織(スペースノイド至上派)となっており、主人公は共和国軍の戦士となっています。但し、ストーリーは中立惑星に独立派か、銀河共和国派かどちらかを選ぶように迫る展開になっており、決してフェアとは言い難い危険な状況にあります。
本作の主人公はアソーカ・タノといいます。アナキン・スカイウォーカーの弟子にあたります。独立星系連合側のドロイド(魂を持たないアンドロイド兵)や様々な敵と抗戦する中でそれぞれのキャラクターがどう成長していくのかが、克明に描かれています。
時系列は?
このテレビシリーズは、既に発表されている3DCGアニメ映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』の続編という形になっており、実写版でいうと『スター・ウォーズ エピソード2』と『スター・ウォーズ エピソード3』の間に起きた戦争を描いています。
日本の宇宙戦争ものとは全くの別物
日本で描かれる宇宙戦争を題材にした作品と比較すると設定にドラマ性が溢れてはいるが、日本アニメほど感傷的ではない、といった印象です。
実はこのアニメシリーズは完結しておらず、ファンの間で続編を心待ちにしている人がとても多いようです。
卓越したデザインセンス
世界観やモデルデザインは申し分無く、クローン・トルーパーによって構成される銀河共和国軍と、バトル・ドロイドなどのサブキャラクターは新鮮であり独自の道を開拓しています。
戦争を悲観しながら、でも戦わなければならない運命を描く作品に飽きたら、一度心をリセットする意味でも『スターウォーズ』の世界観に浸ってみるのも良いかもしれません。この作品の趣向はひたすらポジティブです。
今ではディズニーワールドの一員
ルーカスフィルムは2012年の10月にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されており、今では、東京ディズニーリゾートでも『スターウォーズ』のアトラクションを見ることができます。
アニメ版はディズニーの元で、2020年の2月よりシリーズ第7作という形で復活するようなので、スターウォーズファンの皆さん、期待して待ちましょう。それと共に2019年12月20日に実写版スターウォーズの最新作も公開されるようなので良ければ時代を象徴する作品を共有しましょう。
文章:Shinichiro.S