出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
取り違え子同士の海野凪と天野エリカ。
互いの両親によってある日突然許嫁にさせられてしまった2人。
そんなある日、エリカが凪の家に来る事になり…。
波乱の訪問
海野宅を訪れたエリカ。「家を見せて欲しいの」と凪に言います。
「好きに見ていいぞ」と返答する凪ですが、エリカはなんだかぎこちない様子。
「…どこよ?」
エリカはどうやら海野宅を「倉庫(ストレージ)」と勘違いしていたようです。
自分が育って生活してきた家をエリカに倉庫呼ばわりされ、失礼な奴だと凪は怒りますが、エリカが海野宅を一通り見終わった後、今度は凪が天野宅を訪問する事に。
ホテル王の一家が住むだけあって、お手本のような大豪邸の天野宅。
しかもこの豪邸の他にも別荘を国内と海外にいくつか持っているとエリカに言われ、凪は当然驚きます。
「自分と天野さんは住む世界が違い過ぎる」と、凪は心の底から実感します。
凪の育ての両親=エリカの実の両親
エリカが海野宅を訪れた理由は、凪の両親に会う為。
「言いたい事があるのよね…」と怒ったような表情で言うエリカに、「もしや店内で暴れて反抗でもするのでは?」と気が気でない凪。
そんな凪の心労を知る由も無い海野母と海野父は、自分達が経営する定食屋に来てくれた実の娘・エリカを温かく歓迎します。
本人達に悪気が無いとは言え、あまりに近すぎる距離感でエリカと接する自分の両親に「近い近い!」と内心大慌てな凪。
奥の方で手伝いをしていた妹の海野幸にアイコンタクトで助けを求めるも、そっぽを向かれて失敗。
とうとう痺れを切らしたのかエリカは椅子から勢い良く立ち上がり、「私…帰ります」と言うと、その場から逃げるように走り去って行ってしまいました。
すぐにエリカを追いかける凪。橋の所でやっと立ち止まったエリカは、ポロポロと涙を零しながら言いました。
「言えなかったの…もっと仲良くしたいって、どうして言えないんだろう…っ」
「本当のお父さんとお母さん、あんなに歓迎してくれて、凄く優しくしてくれたのに」
エリカの「言いたい事」とは、「実の両親と仲良くしたい」という、なんて事ない純粋な気持ちでした。
泣き崩れるエリカに、凪が言ったのは…。
まとめ
第二話はラブコメ要素よりも「家族愛」にスポットが当たっている印象でした。
普段はなんでもストレートに気持ちを話すエリカが、ささやかな一言を言えずに泣いてしまう場面は思わず涙腺が緩みます。
何より凪の優しさに惚れる回でした!凪がこんなに良い子なのは、きっと愛情深い海野夫妻の元で育ったからなのでしょうね。
「良い話で終わって良かった~!」と一安心したのも束の間。天野父の企みにより、凪とエリカはいきなり同棲生活をする事になります。
次回はどんなドキドキが待っているのでしょうか?楽しみです!
文章:藤川汐見