出典:(C)高橋留美子/小学館
名作漫画「うる星やつら」から生まれたこの作品は、のちに「ヤッターマン」「ルパン三世」「イノセンス」などで一躍日本アニメーション界の巨匠となる押井守氏が監督を務めた初期の作品です。誰もが一度は目にしたことがあるだろうヒョウ柄の服を着たラムちゃんの魅力に翻弄される話題作です。
『うる星やつら』あらすじ
1話から「クライマックス」のような展開が起きます。宇宙から侵略してきた鬼族は、地球という星の生態に触れ合います。そして、圧倒的な火力を持っている鬼族は、ただ文化水準の低い地球人を侵略するのは面白くないと考え、一つのミッションを提示したのです。ミッションとは鬼ごっこでした。
一騎打ちの戦いになるこの勝負に抜擢されたのは冴えない高校生「諸星あたる」でした。そして鬼族代表は、「ラム」でした。結果は制限時間ギリギリであたるの勝利になります。
幼馴染の三宅しのぶに「勝ったら結婚してあげる」と言われていたあたるは「結婚だー」と盛り上がるが、それを聞いたラムは自分に求婚されていると勘違いします。そして2人の共同生活が始まります。
『ラム=犬=可愛い』
ラムの名言「ダーリン」「だっちゃ」などの謎の誘惑が当時の青年世代に大人気でした。当時の結婚したいアニメのキャラクターランキングでもトップランクだったと思います。そんなラムに追いかけ回されるあたるは幼馴染のしのぶが好きで、いつもしのぶのことばかり考えています。
1984年の長編アニメーション映画第2弾『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』では、学園祭の前日にタイムリープが起こるなど21世紀のアニメーション映画の醍醐味を存分に表現している部分もあります。ラムには、逃げると追いかけるし、追えば引くのような犬のような習性があります。
しかし、ラムは一途にあたるのことを思い続け、あたるが浮気しようものなら電撃で攻撃します。終わりの見えない2人の鬼ごっこはハッピーエンドで終わるのでしょうか。
文章:Shinichiro.S