出典:©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
あらすじ
魔法を使った動画投稿でYouTuberとして活動していたおじさんとたかふみだったが、チャンネルの登録者数が足りず、このままでは広告収入が絶たれてしまうかもしれない危機に直面する。
かつて異世界でエルフと共に魔獣の大群と戦った時、おじさんはエルフの事を一切信頼する事はなかった。
しかし、今回はネット民を信じて、とある行動に打って出ることに…。
規約変更
パソコンに「YouTubeパートナープログラム改正」のメールが届いている事に気付いた、たかふみはおじさんに告げる。
「おじさん無職になるって」
内容としては、過去12ヶ月以内に4000時の聴時と1000人のチャンネル登録者がいない場合、広告収入が絶たれるとの事だった。
「今日中に視聴時間4000時間と1000人のチャンネル登録か…」
異世界おじさんチャンネルは、視聴時間は余裕で超えているものの、登録者は812人しかいなかった。
登録者数が少ない原因を探すたかふみだったが、原因はどうやらおじさんによるコメントに対してコメント返しだった。
煽り耐性がないおじさんは、顔を真っ赤にして毎度コメントを返していたのだった。
なんとかしないといけない状況の中、おじさんは異世界で訪れたピンチの話を口にして…。
藤宮とおじさん
「ニートの高齢化が深刻な問題になっているらしいんですよ」
真面目な顔をしながら口にする藤宮だったが、おじさんはその言葉を真意に受け取らずに、動画の再生数ばかりに眼が行っていた。
おじさんの態度に、藤宮は小バカにしたような顔で言葉を口にする。
「ユーチューバーって職業として成立するんですか?広告収入だけですよね?」
そんな藤宮に対して、おじさんもまた小バカにしたような顔で返答する。
「一応企業とプロの契約だから詳細は…ね?ごめんねー」
イラっとした表情を見せる藤宮だったが突然、現実的な話も始めるのだった。
そんなおじさんと藤宮を置いて、たかふみは買い物に出かけていく。
藤宮と恋話をしようとするも、おじさんと話す事は無いと言われたおじさんが、次に取った行動は…。
全体的な感想
出ました、収益化の改悪!
YouTuberが増え続けた事と、悪質な動画が増えた事も要因だったと思いますが…底辺YouTuberや、ゲーム実況者にはキツイものですよね。
人を全く信じてなかったおじさんでしたが、最終的には優しい人達によって救われていましたね!
ネット世界だから余計に信用出来ない気持ちはわかりますが、優しい世界を見ていると気持ちが良いですね。おじさん、おめでとう!
そして、藤宮。
正直、藤宮の見た目が可愛すぎて好きなのですが、人をバカにしている表情や態度も可愛かった!
おじさんも負けじと小バカにしている表情を見せていましたが、これもまた味があって面白かったです。
なんだかんだ皆、仲良しじゃないですか…!?
文章:クラッシャー佐藤