出典:©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
原作は士郎正宗氏です。アップルシードなどでもお馴染みのサイボーグや電脳世界などの書き手として有名な作家さんです。
全26話で構成されるこの物語は、時代設定が2030年と割と近い将来について描かれています。
公安9課に所属する草薙素子(くさなぎ もとこ)少佐が主人公の物語です。公安9課、通称「攻殻機動隊」は電脳やサイボーグなどによるテロに対する攻性組織・防諜機関です。
彼女たちが追うのは「笑い男事件」の主犯・アオイです。テレビやネットに映る人々が次々に「笑い男」と呼ばれるマーキングを施され電脳をハッキングされるというものです。そのハッキング能力は素子の右腕バトーの電脳をハックするほどです。
主役である草薙素子(くさなぎ もとこ)少佐に対して、敵対勢力として描かれる前半とは打って変わって公安9課が調べを進めるうちにアオイは本質的に革命家であることが解ってきます。最終回では公安9課にスカウトするシーンもあります。
電脳硬化症について中央薬事審議会は、特定のV.I.Pのみに対象者を絞って権力のある者にしか村井ワクチンという治験薬を渡さずに、一般層の電脳硬化症患者を完全に無視していました。
アオイは、現行の治療手段「マイクロマシン」についての正しい評価を要求し、遂には「マイクロマシン」製造業界トップのセラノ・ゲノミクス社の瀬良野を人質にTVカメラの前に現れます。果たしてアオイの告発は成功するのでしょうか。
文章:Shinichiro.S