出典:©綿涙粉緒・ホビージャパン/「異世界の湯」製作委員会
◆「俺の嗅覚が言っている。この先に温泉がある」
温泉の匂いに誘われ、難所を突き進んでいた湯川好蔵(ゆかわ こうぞう)は、断崖から転落した。崖の途中にお稲荷さんの祠を発見し、鳥居にすがろうとするが、それも虚しく・・・
神社の使いの狐に導かれ、異世界へ転生する。
好蔵の言動には、前世の悔いが反映されている。
街のため
町興しをしたい。
生来の温泉好きの好蔵が思いついたのは、秘湯を探し当て、温泉街を作り、観光名所にすること。だが、志半ばにして転落死。お稲荷さんの使いの狐、繭玉(まゆだま)さんの導きで、異世界へ。
心残りは目的を果たせなかったことと、残してきた家族や仲間たちのこと。
異世界のため
転生してさっそく温泉を発見。
繭玉さんとお湯に浸かっていたところ、やってきたエルフがいきなり矢を向ける。
異世界人にとって温泉は「呪われた死の泉」として、畏れ敬うもの。
だが、好蔵にとっては、温泉は浸かって疲れを癒し、楽しむもの。
好蔵は次々とやってくる異世界人に、温泉の楽しみ方を説く。
それはやがて、国王の耳に入り、直々の依頼を受けて、温泉街を建設、国家繁栄に貢献する。
こうして現世でやり残したことを異世界で果たす。
繭玉さんのため

出典:©綿涙粉緒・ホビージャパン/「異世界の湯」製作委員会
温泉街の建設は果たした。
好蔵のもう一つの心残りは、家族や仲間たちみんなで、温泉を楽しみたかった。
人間の寿命は短い。対して、異世界に導いてくれた繭玉さんは長寿である。そんな繭玉さんに、たくさんの楽しい思い出を残してあげたい。前世での失敗を繰り返さない。
好蔵には前世でやり残したことが、他にもあるのではないか?
なぜ彼は、あんな険しい崖を命をも顧みず、進むことができたのか?その原動力は何だったのか?
その答えは、この決めゼリフ。
「服を脱いで、全裸になりたまえ!」
温泉マニアというより混浴マニア。
繭玉さんも「前世で叶えられなかった夢のお手伝い」が出来てよかったね。
文章:ヒトツメロバ




































