出典:©篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS
◆幼少時に魔法の修行に出た魔女のニコが、高校入学を期に戻ってきた。
同居人として、使い魔として、ひとつ屋根の下でニコを守るのは・・・
鬼の末裔モリヒト、天狗の末裔カンシ、狼男の末裔ケイゴ、吸血鬼の末裔ミハル。
常にニコのそばにいる彼らだが、それだけで苦労が絶えない。
一体、どんな修行を積んだらこうなったのか?
ニコの魔法が不完全すぎる。
変形パニック
消しゴムを大きくするためにかけた魔法が、モリヒトの左腕に直撃!
肥大化した左腕を隠しながら「左腕がうずく」と入学式で不本意な自己紹介。
両手をクロスした状態で発動する認識阻害魔法で、授業中にこっそりトイレへ行くが、姿勢を崩せないため、ズボンが下せない。便器の前で立ち往生。
時間パニック

出典:©篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS
生活費を稼がなければならない。ネジを袋に詰める内職を始めたカンシ。
効率化を図ろうと、ニコに「動きが10倍速くなる魔法」をかけてもらった。
それは、周りから見れば、10倍速く見えていても、本人の時間のスピードは1/10。
体感的には普段と何も変わらないのに、時間が経つのが非常に遅いのだ。
その上、10倍の速さで空腹になるので、食事も1日3食から30食に。
魔法が解けるまで一か月間、この状態だという。泣くカンシ。
魔法の為なら使い魔も泣かす。
10倍遅くなる魔法があれば、元に戻せるだろうに。
実はニコには、時間を止める魔法の呪文もあるのだ。それは・・・
「みんなは、女の子とデートしたことあるの?」
この一言で、しばらく時間が止まる。
代弁パニック
パン屋の娘から相談を受けた。いつも来店する男子の気持ちが知りたいという。
髪の毛を仕込んだパンに魔法をかけると、本人に代わって質問に答えてくれる。
だが、パンだけに、パンの種類をもじったダジャレでしか話そうとしない。ダジャレを思いつくまで、待たねばならない。
なぜいつもパンを買うのか? 「アイシ。スイートロール。パン・オ・ルヴァン」
訳:愛しとーる。パンを。
なぜ、うちのパン屋なの? 「エピ。チョココロネ」 訳:駅、近いからね。
一緒に遊びにいかない? 「イングリッシュマフィン」 訳:行きまへん。
ダジャレで考えるの大変でしょ?「グラッシーニ」 訳:苦しいね。
パン屋の娘がいたからよかったものの・・・次回からは通訳がいる。
4人いる使い魔も、これもまた不完全である。
吸血鬼と狼男で、
「さあ、始まるざますよ」「いくでがんす」…その後を言う使い魔が足りないのだ。
「フンガー!」が、おらんけん。
文章:ヒトツメロバ




































