出典:©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
ケムリクサは、同人サークル『irodori』によって制作された日本のオリジナルアニメ作品です。2010年から2012年にかけてニコニコ動画に投稿された作品を元に設定を再構成し、2019年1月にアニメ制作会社『ヤオヨロズ』によりアニメ化もされました。テレビアニメ放送後、同年の4月3日にニコニコ動画とYouTubeにてケムリクサ12.1話も公開されています。
あらすじ
薄暗く赤い霧が立ちこめる荒廃した廃墟が広がる世界。りん、りつ、りなたち姉妹は、赤虫(あかむし)と呼ばれる敵対的な生命体と戦いながら水を探して生きてきた。
ある日、姉妹は記憶喪失の青年わかばと出会う。りん達は、わかばをムシかと疑いつつも行動を共にしていく。
必死に生きていく姉妹達の『好き』を描く物語
ケムリクサの舞台は、決して平和な世界とは言えません。廃墟と化した世界に敵対的な赤虫の存在、りん達が必要とする水もほとんどありません。そんな厳しい舞台の中でお互いに励まし合い、協力して立ち向かっていく姿に心を打たれます。出会ったわかばも始めはりん達に警戒されていましたが、赤虫の危機から姉妹達を守ろうとするわかばの優しさと勇気に徐々に心を開いていきます。
この作品の特徴の一つに登場人物みんなが『好きなこと』に対する情熱があり、好きなことを話している時にキラキラのエフェクトが出てくる演出があります。少しくどいくらいにキラキラエフェクトが出てきますが、かわいい姉妹達とわかばのキャラクター性を際立たせるのに一役買っています。個人的にはりくのモフモフなものを触っているときにキラキラしているのが可愛くて好きです!好きなものを見つけることはリアルな世界でも大切だと思います。また、考察要素も多く含まれており、謎が多い廃墟の世界、題名にもなっているケムリクサというタバコに似た道具に関しても物語が進むたびに明らかになっていく為、見ていて飽きさせない作品となっております。
ジャンルでいうとシリアスとSFバトルアクションを足したような作品なので取っつきにくい印象ではありますが、作りこまれたストーリーやキャラクター達が魅力的なので、見てない人にもオススメしたい作品です。
文章:みんみ