出典:(C)2001 BONES・出渕裕/Rahxephon project
美しく神聖な雰囲気を纏うロボット「ラーゼフォン」
2002年に「ラーゼフォン」というロボットアニメが放映されました。
筆者はスーパーロボット大戦でこの作品を知り、耳に残る美しいBGM、印象深いストーリーに惹かれアニメを視聴しました。
作中の東京には数千万の人間が存在し、「東京以外は壊滅してしまい、自分たちだけが生き残った」という認識を持ち生活しています。
主人公である「神名 綾人」もそのことに疑いを持たず東京で学生生活を送っていましたが、とある日に出会った「紫東 遙」という女性から世界の真相を聞かされます。
実は東京が巨大な障壁で覆われており、東京だけが隔離状態にあること、東京の外にはもっと大勢の人間がいること、など彼にとっては信じ難い事実を告げられます。
そして、謎の少女「美嶋 玲香」の導きにより、綾人は巨大なロボット「ラーゼフォン」に乗り込むことになります。
ラーゼフォンは大きな卵から生まれたロボットであり、頭に翼が生えた神秘的な見た目をしています。
ムーリアンの血は青い
後に東京の障壁を飛び出し、綾人はラーゼフォンと共に「TERRA」という組織に加わることになります。
TERRAは、東京を障壁で囲った「MU」という別次元に存在していた国に関する問題を解決するための研究機関です。
MUの住人は「ムーリアン」と呼ばれており、姿は普通の人間と変わらず、見ただけでは判別が出来ません。
しかしムーリアンの血は青色であり、騒動の中で綾人は周りの人間や自分の母親の血が青かったことを目撃してしまいます。
青い血に関する悲しいエピソードもあるので、視聴者にとっても印象に残るポイントだと思います。
綾人と遙
綾人と遙は10歳以上年齢が離れていますが、本来は同い年でした。
障壁内の東京と外の世界では時間の流れが違っており、東京の中は時間の流れが外に比べ遅いのです。
MUによって東京に障壁が作られた日、たまたま遙は東京の外にいたため彼女は東京の外で生活することになり、東京に残っていた綾人と年齢に差が出てしまいました。
普段は綾人に対しお姉さん的な態度の遙ですが、たまに少女のように綾人に接する姿は可愛さを感じてしまいますね。
テレビアニメ版と劇場版の違い
テレビアニメ版は全26話で、MUが送り出す巨大兵器「ドーレム」とラーゼフォンの戦いが大きな見所のひとつですが、ラーゼフォンとはそもそも一体何のために存在するロボットなのか?MUの目的とは?神出鬼没の玲香の正体は?など、至る所に謎が散りばめられた物語となっています。
劇場版も存在し、「ラーゼフォン 多元変奏曲」というタイトルで2003年に公開され、テレビアニメ版とはストーリーや設定が変更されており、約2時間に綺麗にまとめられたラブストーリーになっています。
じっくり内容を考察したい方はテレビアニメ版、綾人と遙の関係性を重視したい方は劇場版がおすすめだと思います。もちろん、どちらも視聴して違いを楽しむのも良いと思います。
OPが神曲!
最初に書きましたが、筆者は美しいBGMに惹かれてラーゼフォンを視聴することにしました。
スーパーロボット大戦では戦闘中のBGMに使用されていたテレビアニメ版のOP曲「ヘミソフィア」は神曲と言っても過言ではありません。
作曲は菅野よう子さん、歌を坂本真綾さんが担当しており、坂本真綾さんの透明感のある歌声と、心地よく美しいメロディー、物語にぴったりな歌詞…全てが見事に調和しています。
毎回飛ばすことの出来ないほどの神OPなので、是非チェックしてみてください!
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文章:のいせ