出典:©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会
このアニメは2019年夏、1クール(全12話)放映されました。
原作は芳文社が刊行する、まんがタイムきららキャラットに掲載された伊藤いづもの同名作品です。
アニメーション製作は「とある魔術の禁書目録」などを手がけたJ.C.STAFFが担当しています。
今日から「まぞく」。
このアニメの主人公はある日突然、2本の角と尻尾が生えて闇の一族「まぞく」として覚醒してしまった吉田優子(よしだゆうこ)です。
彼女の家系は闇の一族の「まぞく」につらなり、ご先祖から長きにわたる光の一族との戦いの中で、あらゆる運を差し押さえられた彼女の一族の復興を託されます。
光の一族の巫女たる魔法少女を倒すため、彼女はシャドウミストレス優子(略してシャミ子)という活動名を与えられます。
そして魔法少女を探すために町へ繰り出しますが、様々なドジをしたあげく、階段にご先祖の魂を封印している邪神像を落としてしまい、それを拾った拍子にダンプが自分の前に突っ込むというピンチに遭遇してしまいます。
そこでダンプを片手で止めて彼女を救ったのが魔法少女の千代田桃(ちよだもも)でした。
「まぞく」として覚醒したのはいいものの、あまりにも残念な運動神経しか持ち合わせていないシャミ子は魔法少女の桃を倒せる日が来るのでしょうか?
ゆるゆるな魔法少女もの?
このアニメは百合ものといわれるジャンルの作品で登場人物たちの日常をえがいています。
闇の一族と魔法少女が登場するといいながら殺伐とした戦闘シーンはありません。
主人公のシャミ子は基本、戦闘能力皆無です。
そして闇の一族「まぞく」で人の夢に介入できる夢魔の末裔とされながら、その能力を悪用できない性格の持ち主です。
そんなシャミ子はまさに萌え要素のかたまりです。
小柄でドジっ子しかも巨乳(普段は強調されていないですが、何らかの危機に遭遇して、危機管理と叫んだとき、ご先祖と同じ服装に変身して肌が露わになります。)
そもそも闇の一族という自分の出自に納得しながらも、自分の欲得のために桃と戦って倒そうとするのではなく、家庭の貧乏生活を少しでもよくしたいとの思いからの行動です。
桃の方も魔法少女でありながらそんなシャミ子に対して悪い感情を持っていません。
シャミ子と桃の関係がどうなるのか、というところがこのアニメの見どころだと思います。
文章:針尾