出典:(C)森川ジョージ/講談社・バップ・NTV
原作は森川ジョージ氏の漫画です。2020年2月時点で127巻まで発表されている、ボクシング漫画の生き字引です。1989年から『週刊少年マガジン』で連載されており、幅広いファン層に人気があります。
いじめられっ子から……
1990年代の日本を舞台にボクシング道を突き進む主人公の成り上がりを描いた作品です。母子二人で暮らしている釣船屋の息子が本作の主人公・幕之内一歩(まくのうち いっぽ)です。小さい頃からずっといじめられっ子だった一歩は高校生の時にプロボクサーの鷹村守(たかむら まもる)と出会います。これが一歩にとって運命の出会いであり、一人の男として大成するきっかけとなります。母の愛情にも注目すべき魅力のあるストーリーです。
また原作者の森川ジョージ氏が「登場人物全員が主人公です」と話すように、一歩の前には魅力的なキャラクターが次々に現れます。
主人公の圧倒的な存在感
一歩はいじめられっ子だったのですが、その潜在能力は極めて高く、突進力、ダッシュ力、パンチ力などが特に秀でています。天賦の才を見せつけていきます。
弱かった主人公が成長していく姿は観ている人を熱くさせることでしょう!
ボクシングをしていない人でも共感できるかも
作風や設定のリアリズムに対して現実の厳しさを俯瞰的に捉えることができるのは、実際に現実社会で壁にぶち当たっている人たちにとって救いになります。オーバーワークやパンチドランカー(パンチを頭に多くもらいすぎるとなる症状)などの障害を乗り越え世界を目指す一歩やライバル達の姿にはどのような立ち位置からでも共感を得られるはずだと思います。
文章:Shinichiro.S