出典:©桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会
僕は頭がおかしい。この平和で満ちた中学の均衡は常に危うい…
主人公 市川 京太郎の上記のモノローグでタイトルで始まる今作。
自分を妄想の中で猟奇的殺人鬼のように定義付け、クラスの中で自ら孤立するように行動してしまう不器用な主人公 市川。
世間でいう中二病をこじらせた彼はクラスメイトで読者モデルもこなす学校一のマドンナ山田アンナを猟奇的なターゲットとしている。
京太郎が唯一校内で心落ち着く場所
図書室の扉を開けるとそこにはおにぎりを口いっぱい頬張る山田が…
図書室の奥に隠れて山田を観察していると、次々と鼻歌まじりでお菓子を食べていき下書きなしで学校の課題をこなそうとする山田。
案の定失敗して紙を切るものをさがしている山田。
カッターを常備している京太郎はこれを渡して気味悪がられないかと心配するもカッターを貸すと素直にありがとうと言われそのままカッターは持って帰ってしまう。
翌日カッターは京太郎の机の上に置かれており、授業中も下校中も山田を気にしてしまう京太郎。
ある日の登校中、山田に親しげにはなしかける男子生徒が…
聞く耳をたてていると強気にナンパをされているようだが、静止する度胸もポジションでもない京太郎。
「山田さんって面白いね」といわれ気を良くしている山田、男子生徒の巧みな話術で連絡先を教えそうになった瞬間…
僕はあたまがおかしいんだ
自分はあたまがおかしいと言い聞かし、押していた自転車を川に投げつけ、男子生徒と山田の会話を妨害した。
どうしてそんなことをしたのかと問われ
アクセルとブレーキを間違えて…と一言に
市川って面白いねと山田が告げる
そして暗点しOP曲であるヨルシカの斜陽がED曲として使われる。
感想
人とのコミュニケーションが苦手な主人公が天真爛漫なヒロインに恋をして人間として成長していくという今作。
京太郎の拗らせ方や山田の愛嬌あるキャラクターとどこか温かみのあるキャラクターデザイン。
クスリとわらってしまうギャグシーンなどもよいのだが、今話ではED曲の挿入の仕方がとても良くヨルシカのファンになってしまうほどだった。
現在2期まで放送されている今作続きが気になってしまう…
文章:アミジャカン