出典:©Koi・芳文社・ご注文は製作委員会ですか??
第二期・第5話「ひと口で普通の もちもちだと見抜いたよ」
はじめに
ココアのお姉さん、モカさんが、はるばる木組みの街へ来るのですが、一番落ち着いていなかったのが、ラビットハウスの中のココア自身。
「そろそろ、駅に着く時間ですが」とチノに言われ、余りにも店内を行ったり来たりするので、リゼから「落ち着け、ってば!」と言われる始末でした。
しびれを切らしたココアは、リゼ、チノの制止も振り切って「お姉ちゃん、探して来る!」と言うのでした。
ココアのお姉さん、モカは、携帯電話機がメカ音痴のため、使っていなかったのです。
おやおや? ココアちゃん。お姉ちゃんを探す前に、うさぎに興味を示しちゃダメだぞー(笑)
一足早く、モカがラビットハウスに来て??
サプライズとか、どっきりが大好きな、ココアの姉、モカ。
今日は、ラビットハウスに変装して(明らかに無理のあるサングラスとマスク着用での変装ですが)侵入しようと試みるモカ。
「ここが、ラビットハウスね。サプラーイズ!」とお店に入ります。
「いらっしゃいま……せ……」明らかに、挙動不審なモカに、思わず言葉を詰まらせる、リゼとチノ。
俄然、店内をキョロキョロ見まわしますが「(ココアがいない、ココアがいないッ!!)」と心の中で叫んだのでした。
そして、チノの「ご注文は?」といういつもの営業トークに対してモカは(不審な変装のまま)「じゃあ、オリジナルブレンドと、ココア特製厚切りトーストを……」と言うのでした。
チノの頭上に乗っかるティッピーは「むう?」と不審そうに、サングラスの女子(モカ)の方を向いているのです。
妹がお世話になっています、姉のモカです!
モカはリゼの方を向き直ると「妹のココアが、お世話になっています。姉のモカです」「おおーっ!」「ココアさんの、お姉さん……こちらこそ……」
チノとリゼは、それらココアが送ったと思しき大量の写真を見せてもらうのですが、何と言うか、ピンぼけというか、焦点が定まっていないというか……。
リゼは思わず「あいつ、ろくなの送ってないなあ……」と言うのでした
しかし、モカはと言うと「みんな、可愛い……えへへ……」と言い、「どこが!?」というツッコミをリゼから受けるのでした(笑)
それからです。まず、ティッピーをもふり、チノをもふり、しまいには、リゼまでもふり始めるのでした(笑)この姉は……。
リゼは警戒して、柱の陰に隠れてしまいますが、そんなものは、もふりたい気持ちの前では無力です。
「ココアが帰って来るまで、お店のお手伝いをしようかなー」というモカに対して、
「いえ、お客さんにそんなことは……」というチノ。
そして、究極の必殺奥義「お姉ちゃんに、任せなさーい!!」を放つモカさんでした。
あまりの「姉オーラ」の強さに、2人と1匹は「こっ、これがっ……」「頼れる、姉オーラ……」「いつものココアさんが……」「茶番のようだっ……」と言いながら、煤けながら消えて行くのでした(笑)
姉が先に来てしまったラビットハウスでココアは?
そんな本物の姉オーラを見せつけているモカたちを、表のガラス戸から見ている面々がいます。ココア、千夜、シャロでした。
シャロは特に「なーんだ、探す必要なかったんじゃない」と言いますし、
千夜は「ココアちゃんのお姉さん、凄く馴染んでいるわねえ……チノちゃんとリゼちゃんと、まるで三姉妹みたい」と言います。
それを聞いたココアは、目から宝石をポロロンさせながら「さんしまい……」と言うのでした。
そんな中、千夜の発案で、こちらも変装をして潜入しよう! ということになり、ココアがサングラスにコートという出で立ちで、ラビットハウスに入るのでした。が……。
「よお、お帰り、ココア!」「モカさんがお待ちです」「えっ、もうバレてるー!?」
そこに、姉のモカが来たものですから、ココアはたまりません。なんせ、1年振りの再会だからです。
「ココアー? その変装は、ダサいッ!」「はうわぁ!」
「さっき、同じ光景を見たぞー!」と、ツッコミのリゼが言うのでした(笑)
モカはココアらしき人物に向き合うと、「久しぶり」と言うのでした。
そしてココアは、その場にじっとしていると、モカに、サングラスとマスクを没収されるのでした。サングラスの中の瞳は、うるうるしていました。
「元気そうで良かった」とモカが言うと、ココアはニコニコとしながら、モカお姉ちゃんの腕の中に飛び込んで行くのでした。「お姉ちゃああああん!」「よしよし」
そういう光景を見られていたのか、目が点になって、呆然としている、リゼ、チノ、ティッピーと、窓の外のシャロと。一人だけご機嫌なのは、千夜の方でした。
姉を制したココアは、みんなの方までダッシュして行って??
まとめ
一人っ子には一人っ子なりの家督相続のプレッシャーが、もしも、兄弟姉妹がいたら、それはそれなりの、超えられないコンプレックスだったり、鬱陶しさがあるかもしれません。
でもね、現実社会と違って、ここは木組みの街。ひと時、優しさだけで育った兄弟姉妹を見てみるのも一興だと思うのですよ。
まあ、タカヒロさんとティッピーの場合も、もふもふウサギに憑依してまで親子喧嘩をしていますけどもね(笑)
ではでは(・∀・)ノ
文章:T兄さん