出典:(C)福本伸行・萩原天晴・三好智樹・橋本智広/講談社・帝愛グループ 広報部/(C)福本伸行・萩原天晴・上原求・新井和也/講談社・帝愛グループ 広報部
カイジのスピンオフ作品
『1日外出録ハンチョウ』は「逆境無頼カイジ 破戒録篇」に登場した大槻班長にスポットを当てたスピンオフ作品です。
同じくカイジのスピンオフ「中間管理録トネガワ」がアニメ化された際に、トネガワの放送をジャックする形でアニメが放映されました。
1日外出券で外の世界へ
負債者たちが働く地下労働施設で班長をしている大槻。
地下で働く者は報酬として「ペリカ」と呼ばれる紙幣が支給されます。
それを貯めると、1日だけ地下から外の世界へ出て自由に行動できる『1日外出券』を利用することが出来ます。
大槻は地下での物販やチンチロで稼いだペリカで1日外出券を利用し、開放された先で大槻独自の楽しい1日を過ごします。
食欲を煽ってくる描写
大槻は外での過ごし方を熟知しており、24時間という制限時間がありながらもマイペースに行動します。
そしてとにかく食べる!
大槻は特に値が張ることもない、外で暮らす人ならいつでも食べられるような、普通の食事をすることが多いです。
しかし、大槻はそんな普通の食事をより美味しく感じられる食べ方をするのです。
例えば、スーツを着用して蕎麦屋で昼間から生ビールを飲むことで「昼間から酒を飲むことが許される重役」感を出し、飲みたくても飲めないサラリーマンを肴にしたり、
お祭りで大量の粉ものを購入し、祭りの役員にそれを丸々差し入れすることによってタダ酒をちゃっかり頂いたり…
食べ方だけでなく、その場の空気も一緒に楽しんでいる感じがより一層こちらの食欲を煽ってきて、視聴後は大槻が食べていたものをつい欲してしまいます。
笑って共感できる作品
カイジ本編の大槻は決して善人とは呼べませんが、スピンオフの今作では見習いたい部分も多く、笑えるポイントも多いです。
本編はギャンブルものなので毎回ハラハラしますが、こちらはグルメと笑いとちょっとほっこり要素もあるので、落ち着いた気持ちで視聴できるアニメです。
是非ともトネガワと一緒に第2期を制作してほしいと願っています!
文章:大葉勺々