人と喰種(グール)との戦いの中に偶然その身を投じられた金木。この世界を歪めているのは『喰種』なのか? 『人』なのか?
人であった金木の喰種側に足を踏み込んでしまった戸惑いや葛藤ときに決意が感じられる作品です。
全ての始まり
物語は各区域の喰種(グール)達と、それを駆逐する「CCG(喰種対策局)」との間で総力戦になろうとしていました。
主人公の金木研は、元々普通の『人』でした。金木は喫茶店『あんていく』で自身の好きな作家の本を読むリゼという女性に恋心をよせていました。
幸運にも金木はリゼと話し、お気に入りの本を貸すことになった日、人気の無い道を二人で歩いているとき、事は起きました。リゼは喰種だったのです。
リゼに襲われた金木でしたが、頭上から鉄骨が落下し、リゼはそれの下敷きなり金木はそのリゼの臓器を移植することで一命を取り留めますが、金木の状況は身体の異常に気づきだします。
金木の居場所
『人』でもなく『喰種』でもなくなった金木は居場所を失います。しかし、そこで救いの手を差し伸べてくれたのが喫茶店『あんていく』の喰種たちであり、店長の芳村でした。
しかし、金木は珍しい隻眼の喰種(人と喰種のハーフ)であったため多くの喰種からその身を狙われます。
その内特筆すべきものはヤモリと呼ばれる喰種でしょう。ヤモリは芳村が不在のあんていくに入り込み金木を拉致します。そしてヤモリの所属している組織『アオギリの樹』の自身が使用している部屋に彼を連れ込み、拷問をはじめます。
さまざまな赫子
この作品の魅力の一つは喰種の武器である赫子のデザインであると思います。
羽赫、甲赫、鱗赫、尾赫の四種類にくわえて人が使うクインケも含めさまざまなバリエーションがあります。
特に筆者が推したいのはヒナミの父親の赫子で作られたクインケです。デザインもよいのですがそのクインケであんていくの喰種たちと戦うことになってしますのは悲しいながらも、観ている側としては高揚します。
文章:Shinichiro.S
改編:マフユノダリア