出典:(c)2012 春日みかげ・ソフトバンク クリエイティブ/織田信奈の野望製作委員会
このアニメは2012年夏、1クール(全12話)TV放送されました。
原作はソフトバンククリエイティブから刊行されている春日みかげが著者であるGA文庫の同名ライトノベル作品です。
アニメーション製作はStudio五組とマッドハウスが務めています。
俺が猿!?
このアニメの主人公は現代の高校生の相良良晴(さがらよしはる)が戦国時代にタイムスリップして、織田軍と今川軍の小競り合いをしている中に巻き込まれるところから始まります。
その中で後に天下人になる木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が良晴をかばって銃弾に倒れて死んでしまいます。
そこで良晴は織田信長(おだのぶなが)ならぬ、織田信奈(おだのぶな)を敵から救います。
良晴のタイムスリップした戦国時代は戦国武将が女である「姫武将」となっていました。
良晴は現代の戦国時代シュミュレーションゲームをやりこんで得た知識を生かして織田家の配下になります。
そこで良晴は美濃の斉藤道三(さいとうどうさん)が同盟のための会見場所を正徳寺であることを皆が知る前から言い当て、信奈に正徳寺に行く途上、引き連れていく鉄砲隊の火縄銃の火を付けるよう信奈に助言し、遠くから見ていた道三を驚かせます。
そして正徳寺の会見時、道三は正装した信奈を見て、美濃を信奈に譲るという約定を取り付けるのでした。
戦国姫武将絵巻。
このアニメは戦国武将の多くが女性となっています。
今川義元(いまがわよしもと)、松平元康(まつだいらもとやす)、明智光秀(あけちみつひで)、丹羽長秀(にわながひで)、柴田勝家(しばたかついえ)、松永久秀(まつながひさひで)などが女の子になっています。
あと信奈がいう「であるか。」という口癖は織田信長の口癖から取られた物でしょう。
この小さな点がこのアニメが戦国時代シュミュレーションゲームを知らなくても歴史小説を読んでいる人にも受け入れられるように作られていると思いました。
あと前田利家(まえだとしいえ)や蜂須賀小六(はちすかころく)が良晴よりも年下の女の子にしか見えないです。
そんな中で一番気に入ったキャラクターは竹中半兵衛(たけなかはんべえ)でしょうか。
史実では、十数人で稲葉山城を落とすということをやり、その後、秀吉の配下になりますが、そんな男がこのアニメでは気弱で病弱な幼女になってしまいます。
歴史を知っている人はそんなギャップに萌えてしまうかもしれませんね。
文章:針尾