アニメコラム

『地獄楽』第四話、『地獄と極楽』の感想!

出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

イエ……ね? キューサイの青汁、って、あるじゃあないですか……。あれを、『救済の青汁』と書いたなら……とたんに、新興宗教臭、あるいは、ニセ科学臭が……しませんか……?(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。ついカッとなって新しいノートパソコンをポチってしまったりする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「『地獄楽』第四話の感想!」とかいった話です。

あらすじ

「極楽浄土の地」、神仙郷は、異形の化け物が跋扈する、地獄のような所だった。

画眉丸と佐切の行く手にも、化け物が立ち塞がる。窮地と思えたところで、他の死罪人が、共闘を申し出てくるのだが……?

今話は……

残念ながら(?)佐切の出番は、ほぼありません。

つうか、クリーチャーにビビってしまって、前半で早々に卒倒します。

佐切も、いかに山田朝ェ門であれ、序列はかなり下。

要は「まだまだ」なわけです。その未熟さこそが、画眉丸の「相棒」に「ふさわしい」理由だとは思いますが。

脇を固める話?

今話は、死罪人の一人、民谷巌鉄斎(たみや がんてつさい)のエピソードから始まります。

大変どうでもいいのですが、巌鉄斎の役者さん、個人的に好きな方(稲田徹さん)であり、渋いお声であり、ジョリーグッドであり、マーベラスであり、最高ですか?(意味不明)

さておき、この民谷巌鉄斎、剣術を極めることにしか、ほぼ興味がなく、死罪人となったのも、いわば我を通したがゆえ。あんまり悪い奴には思えない。

が、しかし。「無罪放免になれば、(研鑚ができるという意味で)剣を極められる」という理由から、やはりこいつも、他の競争相手を排除していく方向へ動きます。

そして、今話の主役は、同じ死罪人である、くノ一の杠(ゆずりは)と、亜左弔兵衛(あざちょうべい)、及び、山田朝ェ門桐馬(とうま)。

まず、窮地に陥った画眉丸と佐切を、杠達が助けます。杠達の曰く、共闘しようとのこと。

理由を聞く画眉丸ですが、要するに杠の提案は、「利用し合うだけし合おう」という、ドライなもの。

くノ一と言えば、色仕掛け。遠慮なく画眉丸にも仕掛けてくる。

でも、同じく忍びで、くノ一のやり方を熟知しており、なおかつ妻帯者である画眉丸は、隙あらば杠を関節技で黙らせる。うん。嫁への愛だ。

結局、画眉丸は杠の提案を受け入れ、手を組むことになるわけですが、この、杠というくノ一も、ノリは軽いものの、腹の底は分からない。むしろ、どす黒ささえ垣間見える。

実際、神仙郷に跋扈している虫とかの性質を知るために、他の死罪人で、存分にテストしたりしてますし。加えて、時折見せる鋭い眼光が、曲者ぶりを匂わせています。

「いつ裏切ってもいい」というのは、お互い様。今後、大事なところで、このくノ一が裏切る未来が、既定路線かと。

間違っても、「尊い仲間意識」は芽生えないかと思います。なんせ、競争相手ですしね。

美しき兄弟愛

出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

さらに、山田朝ェ門の中に、死罪人の身内、弟がいる。それが、亜左弔兵衛と、桐馬。かなりの尺を割いて、この二人の兄弟愛が描かれます。

なんしか兄の弔兵衛は、「適応力」が高い。この兄弟、あの四十七人で討ち入りをやった赤穂浪士の子どもという設定。

父親が打ち首になろうが、母親が病の床に伏せようが、その結果、自らがこじk……ゲフンゲフン、物乞いの身に落ちようが、その時に山賊に襲われようが、どんな逆境にあっても、すぐに「適応して、進化」する。

神仙郷でも行動を共にする二人ですが、途中、弔兵衛の刀が折れ、いったんは桐馬を見捨てるのか? というところがあるのですが……新しい獲物を手に、しっかり弟を助けに来る。

いや、「男前」な兄ちゃんです。立派に、「弟の導き手」をやってのけています。桐馬が心酔するのも、無理からぬ話。ブラコ……ゲフンゲフン、美しき兄弟愛。

ところで、割と序盤の方で、桐馬が、山田朝ェ門々下に「潜入」し、脅威の早さで頭角を現したという描写があります。

何の目的で、桐馬が潜入したのか? 確かに、兄のためではあるとは思うのですが、なーんか他にも目的がありそう。

山田朝ェ門達も、一枚岩ではない様子。この辺、さらなるドラマになりそうですね。

頑張れ、山田朝ェ門ズ!

今話において、山田朝ェ門が複数出てきます。先述の桐馬の他、付知(ふち)、仙汰(せんた)、源嗣(げんじ)。

ただ、個人的な感覚としては、みんな、ちょっと影が薄かった。

確かに、付知は、山田朝ェ門の仕事の一つである「死体の解剖」が得意という描写があり、いい趣m……ゲフンゲフン、職務に忠実であることが描かれています。

しかし、仙汰は、勤勉で博学である描写はあるにはあるものの、主張する暇が(ほぼ)無かった。

源嗣に至っては、普段は真面目なのは分かるんですが、女には弱いという。いやまあ、ギャップ萌えではありますが。

まとめ

主役だけで、物語は動きません。

今話は、以降のキーとなるであろうサブキャラにフォーカスした回かな? という印象でした。

僕:「俺の佐切タソの出番は!?」

天の声:「うるさい、黙れ」

……申し訳ございませんでした。

 

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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