出典:©Koi・芳文社・ご注文は製作委員会ですか??
第二期・第4話「ココア先輩の 優雅なお茶会チュートリアル」
桜咲く季節、学生さんはみんな進級・卒業する時期ですね
登下校中、チマメ隊が桜並木を歩いていました。
花びらが落ちてひらひらと、チノの手元に来るものですから、チノがはしっと受け止めて、そのあと、バレエダンスの癖が抜けないのか、くるくると何度かターンするのでした。
お友達はそれを見て「すごいすごい! バレエダンスがすっかりしみついたね!」と言うと、チノは照れ隠しかの如く「こ、これは、酔拳ですっ! 昨日テレビで観たんですっ!」と、またまたご冗談を(笑)
ココアが、さめざめと泣いていた理由は?
ここは、噴水のある公園のベンチ。
チマメ隊が、ココアを座らせると、ココアは「卒業式に感動しちゃって……」「なーんだ、もう……」「びっくりしたよー」ココアが続けて言うのでした。
「それに……わたしがこの街に来て、もう1年経つのかと思うと、何だかあっという間だね」という理由に、チノがちょっと微笑みました。
そこへ、千夜、シャロ、リゼの3人がココアの元へ訪れました。
シャロが、ココアの顔を見るなり「何で泣いてんのよー」と言うので、ココアは「だってー……」と言い、チノは「待ち合わせしてたんですか?」と3人に訊くのでした。
すると、リゼが「ああ、(これから)進級祝いにお茶しようって」と言いました。
高級そうな喫茶店で、優雅なお茶会が始まりそうな予感!?
ここは、木組みと石畳の街の、川沿いの、とある(何だか高級そうな?)喫茶店。
高校生組と、チマメ隊が、満席のため、別々の円形テーブル席に陣取って座っていました。
マヤが「わたしたちも、自然と後輩をお茶に誘えるようになったら、恰好良くね?」と言うので、メグが誘うジェスチャーをしますが「き、きみ可愛いね、い、一緒にお茶しに行かない??」
そのさまを見るなりチノがすかさず「怪しいナンパです」と、ナイスツッコミです(笑)
アフタヌーンティーセットをチマメ隊にごちそうするココア!
なんと、サンドウィッチや、スコーン、それにケーキまであるような、ティーセットが来るのでした。「スゲー!」「ステキー!」「……頼んでませんけど?」
店員さんは「あちらのお客様からです」と、どこの方向を指さすのかと思えば、なんと、発生源はココアでした(笑)
「可愛い妹たちに、お姉ちゃんからプレゼントだよっ、フフッ」と内心思うココアでしたが、チノだけは冷静に「バーじゃないんですから」と手厳しいんです(笑)
「いっただっきまーす」とマヤがアフタヌーンティーセットに手を伸ばそうとすると、メグが「ちょっと待って!」と言って制しました。
それはなぜか。メグが「これって、食べる順番があるって聞いたよ?」と言うのでした。
まさかの神出鬼没、青山さんご登場!!
そこへ「アフタヌーンティーですか、楽しそうですねえ」と、突然、青山ブルーマウンテンさんが来たのでした。
そこですかさず、チマメ隊が質問しました。
「あのー、これの食べ方ご存知ですか?」「普通に食べるのはダメなんですか?」「普通? そっか、普通でいいのかなー?」「待って、青山さんの普通は、わたしたちと違うかも知れない?」
それを聞いた青山さんは、内心、どよーんとしながら「え? わたし、普通じゃないんですか?」と思うのでした(笑)
ティーセットの食べ方が分からなくて観察してたー!?
そこは、女性用パウダールームというか、ぶっちゃけお手洗いへの廊下の途中です。
付け狙われていることに勘づくのが鋭いリゼは、振り返るとチマメ隊がいるのが分かりました。
チマメ隊も、同じように振り返ります(笑)
なぜ付けて来たのか問い質したリゼは「えっ? ティーセットの食べ方が分からなくて観察してたー!?」「だって、大人のレディーには……」「そんな、堅苦しく考えなくていいよー」「こういうのは、楽しく食べればいいんだよ。マナーなんて、お互いが楽しむためのものだから」とリゼが言いました。
戻って来たリゼとチマメ隊を待ち受けるものはー?
ココアが「席空いたから、くっつけてもらったんだよー」と、何だか嬉しそうでした。
「じゃーん!」と、何やらくじ引きの紙を握りしめていたのでした。
「くじ引きで席をシャッフルしよう!」と意気揚々です(笑)
しかーし! 待っていたものとは、ココアがチマメ隊と一番遠い席に移動する、という最悪のパターンでした。
おいコラ(笑)することなすこと、とことんついていないココアでした。
更についていないココアは、チマメ隊から質問を受け、「いいよ、いいよ、何でも聞いて!」という割には「特殊相対性理論と、一般相対性理論と、どこがどう違うの?」という質問に対しては、「ああ……」と目が点になってしまうココアと千夜でした(笑)
「調子乗ったばっかりに……」と言ったのは、もちろんリゼのほうでした。
下宿先に戻って来たココアを待ち受ける手紙の中身は!?
ふと、ココアが机の上を見ると、なにやら手紙が置いてありました。
「お姉ちゃんからだ!」と喜ぶのでした。
文面には、何が書いてあるか不明なのですが、喜び勇んで開いた手紙には、意外なことが書いてあったらしく「ほえ?」と言ったきり、じっとしているのでした。
果たして、何が書いてあったんでしょうか(笑)
次の日。チノが定刻に起きて、ココアの部屋の前で起こそうとするのですが、返事がありませんでした。
チノがたまりかねて、ココアの部屋に入って起こそうとするのですが、掛け布団がふくれたまんま揺さぶっても起きないので、たまりかねて布団をはぐと、そこにはぬいぐるみが置いてあっただけでした。
そこに、背後から、気配がどことなくヘンな、着替え済みのココアが現れて、朝食のお皿を右手に「チノちゃん、おはよう。朝食が済んだら、特殊相対性理論と一般相対性理論の違いを教えてあげるわ」
「いつもと違う! でも、焦げてるー!!」と、チノは大変驚くのでした。ココアのお姉ちゃんアピールか!?
ココアの様子がヘン!?
ごにょごにょと、チノがリゼに耳打ちをし、リゼは「ココアの様子がヘン!?」といぶかるのでした。
必死になって窓ふきするココアを見たリゼが「確かに……」ティッピーは「いつもより動きが機敏ぢゃ……」と言うのでした。
リゼは「ティッピーの撫で方も機微だ!」「客の招き方も機敏だー!!」ココアに、一体何があったんでしょうか?
チノは、ココアの些細な変化に気付きました。「そう言えば(髪留めの位置と言い)いつもと分け目が逆です」
リゼは「本当だ……偽物かも知れない……」と言いました。
そして、リゼは気付きました。チノの身体に、ぬいぐるみを縛り付けて「そうだ、もふもふづくし!! これなら、我慢できずに抱きついて来るはず!!」と、したとしても、ココアは何かに怯えたような表情を見せるのでした。
ココアは、目を覆って「真面目に仕事しなきゃダメだよ!」と言うので、チノは「何だか分かりませんが、すごく悔しいです」と言うのでした。リゼも「地味にショックだなあ……」と言いました。
シャロの不吉な予感が的中!
リゼが内心、「気を張りすぎて、熱を出さなきゃいいけど……」と思ったそばから、ココアが店内に倒れていて、「思った矢先に!?」と思わずココアの背中を、片足で踏んづけてしまうのでした。
リゼがココアを抱きかかえて「しっかりしろ!」と言いました。
ココアは相当程度発熱しているようでして、その様子を見たチノも「どうして、こんなになるまで……」と心配している様子でした。
そんな中、ココアが重く口を開くのでした。「明後日、お姉ちゃんが、来るんだよ……がくっ」がくって、おーい! ココアどうした!?
一体、どんな恐ろしいお姉さんが来るんでしょうね(笑)
リゼは(ココアには)末っ子なりの苦労もあったんだろう、と納得し「よし! 協力するぞ!」と言い、ココアは「ありがとうー!」と返すのでした。
リゼは「でも、きょうだいが沢山いて、羨ましいな。一人っ子としては……」「リゼちゃんも、わたしの妹ってことで、紹介するからね!」と抱きつき、リゼは「普通に友達でいい!!」と、ココアが抱きついて来ることは拒むのでした(笑)
しっかりとしたお姉さんアピール大作戦その1
その後、千夜とシャロがラビットハウスを訪れ、ココアは2人に相談するのでした。
「どうすれば、お姉ちゃんにしっかりしたところを見せられるかな?」「……そう言われても」リゼはそんな中「とりあえず、あそこで怯えているチノを慰めてみろ……」と促しました。
シャロは「大丈夫、わたしが付いているから」と優しくチノのアタマを撫でました。
一方、ココアは「だいじょうーぶ!! わたしが、ついているからー!!」と、チノのアタマをティッピーごと豪快にバンバンするのでした。
「同じセリフなのに、何だろう、この違い……」と、呆れたのはリゼのほうでした。
しっかりとしたお姉さんアピール大作戦その2
千夜が「リゼちゃんたちが、ドジな姿を見せれば、反対にココアちゃんが引き立つんじゃないかしら」と言うので、リゼは「逆転の発想!?」と驚いて見せるのでした(笑)
千夜が「注文をお願いしたいのだけど……」と言うと、チノは「わ、わたしは、コーヒーの区別が付かないので……」リゼが「ココアー、助けてー!!」
チノが「わたし、数学苦手ですので、間違えてコーヒー缶1トンも注文してしまいました」序でにティッピーも「この、ドジっ娘!」と言うのでした(笑)
リゼは「ココアー、パンって火炎放射器でも焼けるのかなー?」と言ったので、わなわなし始めたココアは「あーん、こんな2人、見ていられないよおー」と泣き出すのですが、「お前のためだぞー!」と、すかさずリゼのツッコミが入るのでした。
しっかりとしたお姉さんアピール大作戦その3
「次は、わたしたちがココアを鍛えるぞ、オーッ!!」一体、メグとマヤは何をしでかす気でしょうか(笑)
メグは、窓際にあるホコリを中指でつーっとなぞっては、ふーっと口で吹いたかと思うと「ココアさん、まだホコリが残っていてよー?」と言うので、ティッピーとチノは「何か始まった!」「しゅうとです」と言いました。
マヤは、手元の黄色いフリスビーをかざして「このフリスビーを取っておいでー」と言うと、ココアは「ワン、ワン!」と耳を生やしてすっかりお犬様気分!
メグはリゼに「ところで、これ、何の特訓!?」「おいっ!」……やれやれぢゃー。
作戦はいずれも失敗かー!?
ココアが「お姉ちゃん役をやりたいから、妹役をやって欲しいんだよ」「オッケー」チマメ隊3人集まって、どうしたかというと、「お姉ちゃん、パン焼いてー」「お姉ちゃん、宿題やってー」「わたしも」
そんな中、シャロが「これいつまで続くわけー?」と言うと、リゼが「ココアが無意味と気付くまで……」
夕暮れのラビットハウスで、ココアがカフェラテの大サービス!
「みんなー、今日はわたしのためにありがとうね!」「ほんの気持ちのカフェラテだけどー」と言って、自作のカフェラテをテーブルに配膳するのでした。
ところが、みんなは意外な反応を見せました。
シャロは「あ、これ、ココアが描いたの?」千夜が「(カフェラテを)初めてもらった時から、すごく上手くなってるー」と言い、リゼは「ちゃんとした成長の証があるじゃないか!」とココアを褒めるのでした。
メグも「ココアちゃん、すごーい!」と褒め、マヤも「すげー! カッコいい!」と褒めるのでした。
ココアは「今からもっともっと凄いものを振るまうからね!」と言いましたが、チノは手厳しいので「店員として成長していても、姉としてはまだまだです」と言いました。
そして「3Dカフェアートを見せてよ!」というマヤに対し、振るまわれたのは、巨大なコーヒーカップに入れられた「ただのティッピー!!」(チノ、談)でした。
まとめ
アフタヌーンティーセットの話題。僕は生まれつき貧乏なので(笑)あーんな高級なティールームでお茶会なんぞする機会が生まれてこの方ありませんよそんなもん(笑)
でも、それにあやかって、景気の良い時には、近所のコンビニエンスストアで、ティーセット用のサンドウィッチと、某リプトンの紅茶を買いこんで、家でひとりしみじみとお茶会をしたことはありました。
あれが、なーんてことはないサンドウィッチに、お紅茶なんですが、それなりの雰囲気が出るというものです。不思議なものですね。
ではでは(・∀・)ノ
文章:T兄さん