アニメコラム

『地獄楽』第十一話『弱イと強イ』を観たよ!

 

Q:妙に目覚めがスッキリしないと思ったら、スマードバンドで計測した睡眠スコアがバチクソに悪かった時の心境を述べよ(3点)

A:「おのれディケイド!」

(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。

「ねみーだりー仕事したくなーい」と思えども、なんだかんだでちゃんと出勤している自分を褒めたい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「『地獄楽』第十一話を観たぜ!」とかいった話です。

あらすじ

道士との戦いで致命傷を負った弔兵衛。

一方、画眉丸と巌鉄斎達も、道士と交戦せんとしていた。

パワーアップ!

さて。今話は、個人的には「分かりやすい」。

どこがか? と申し上げれば、「善悪が明確」なところ。

それは後述するとして、まずは致命傷を負った弔兵衛。

死ぬのか? と思ったら、驚異の再生能力を発揮する。

どうやら、いったんは落とされた穴の中で、花化しかけた過程において、「氣(タオ)」に目覚めた様子。

尋常ならざる再生能力を手に入れたのはいいとして、傷が治癒した箇所には、植物のツタのようなアザが。

弔兵衛本人は、「便利な身体になった」と喜んでいる。

まあ、彼の中では「目の前の敵をぶちのめす」ことしか考えていない様子なので、それは当然かも。

道士は「人ではないものに変わる恐怖はないのか?」と問うのですが、弔兵衛はそんなタマじゃない。

その問いに、「不変のものなんてない」と、悠然とした弔兵衛。

ここで少し、彼と桐馬の過去が挟まります。

幼少期、山賊の仲間になった頃。

「お前等の顔には育ちの良さが出ていて上品すぎるから、こっちまでナメられる。顔を伊達にしてやろう」

無茶振りにも程があるのですが、男が「まず弟から」と言うと、弔兵衛はすぐさま、刃で己の右目を潰し、文句を封じる。すげえ。弟のためにここまでするか。

そんな弔兵衛の曰く、「不変のものなんかない。変わらないのはたった一つ」。

道士が「それは自我か?」と聞くのですが、「お前等には分からねえよ」と弔兵衛は突っぱねます。

……この辺、個人的には、また伏線かな? とか思いました。

さあ、押せ押せの弔兵衛。「弱点は下半身」という読み通り、ヘソのあたりを攻撃すると、明らかに道士にも効く。

戦っているうちに、弔兵衛はあっという間に氣(タオ)のコツを飲み込んでしまいます。この辺、適応能力がずば抜けているせいでしょう。

すぐさま使えるようになった氣(タオ)の一撃で、急所へ重傷を負わせた道士から、天仙の情報を聞き出そうとする弔兵衛。

そこで、傷口が広がっていることに気付く桐馬。

一瞬、「浸食された」兄のイメージを見るのですが、この辺も、伏線かも知れません。

お約束的に考えれば、何らの代償もなく、強い力を手に入れることなんかできませんからね。

画眉丸&巌鉄斎は?

一方、共闘関係を約束した画眉丸と巌鉄斎。

殺したクリーチャーの解剖に熱中している付知は、やっぱりアレです。

こっちはこっちでバトルの真っ最中なのですが、謎はやはり、不思議な少女のメイ。

巌鉄斎は「強くさえあれば、氣(タオ)を使いこなせる」と思っている様子ですが、メイは「それだけじゃダメ」と言いたいらしい。

と、メイが道士の手に。曰く、彼女は「天仙様と同列」。

やっとと言うべきか、メイが人間ではないことを理解する画眉丸なのですが……流れを見ていると、どうにもメイが嫌がっている。

泣きそうな彼女を守るように、画眉丸は、道士との間に割って入ります。

そうなんですよ。「仙薬を持ち帰って、無罪放免になる」という大目的の前に、メイの件は「どうでもいい」ことのはず。

ただ、「泣かれても困る」というシンプルな(漢らしい)理由で、画眉丸は動く。

もちろん、邪魔者を道士が許すはずもない。いつの間にか現れたもう一人(?)

そいつが、人面蝶とムカデの大群を連れて襲ってくる!

開眼!

人面蝶と言えば、巌鉄斎が左手を刺されたせいで、自らの手を失う羽目になった奴。

恨みを持っていないわけがないクリーチャーの親玉が登場とあっては、巌鉄斎もキレる。

「なぜ、無関係なメイ様に関わるのか?」

「恩ある者が困っているのは見捨てられない」

画眉丸自身が驚く、彼の内面の変化です。

島に上陸し、様々なことを体験しているうち、とても優しく男らしくなっている。惚れるやん?(キメエ)

しかし、道士がそれで引き下がるはずもない。「殺す前に」という前フリつきで、氣(タオ)について説明してくれます。

「陰と陽がどうちゃらー」と、結構詳しく話してくれる、のですが。

要するにメイは、道士達の房中術において必要だから返せ、という理屈。

いかに人ではないとはいえ、少女を性の道具扱いするのには、画眉丸も巌鉄斎もガチギレる。

画眉丸に至っては、自然と忍術の炎が出る程度には怒る。

道士との戦闘が本格化するのですが、不可視の攻撃に手を焼きます。

とりあえず時間稼ぎをする中、付知の「翻訳」で、メイの言わんとしていることが分かる。

氣(タオ)を見るためには、「強さと弱さの間」が必要とのこと。

「弱さを抱えながら進む」と理解する画眉丸。

ここで彼は、「そう」である、「佐切の強さ」を理解します。

おい、フラグを立てていいのか、妻帯者!(違う)

結局、氣(タオ)の流れを読み、操れるようになった画眉丸は、道士を撃破。

「これで天仙様と同じ土俵か」と呟くのですが……主人公補正、強すぎません?

佐切達は?

一方、木人の案内で蓬莱へ向かっていた佐切達一行は、目的地に到着。

初めて扉を開けて中に入るのですが……ぶっちゃけ、中はめっさ適当で悪趣味。

何と申しましょうか、無駄に金ピカで、「頭の悪い観光客向けな、やる気のない中華」的。

と、思ったら、天仙が登場した……次の瞬間、指一本で木人の首が飛ぶ。

ニヤリとする天仙の顔で、次回への引き。

まとめ

今話は、以前も触れたかと思うのですが、主人公のパワーアップ回でした。

そりゃあ確かに、天仙を撃破しないことには、仙薬は入手できない。

その戦いのためには、少なくとも「同じ土俵」に立つ必要がある。

しかし、画眉丸単独で相手をするわけではないにせよ、天仙は合計7人。

今のところの形勢はかなり不利なんですが、この後どうなるんでしょうか?

もっとも、それこそが「次以降への引きの要素」だとは思うのですが。

第一期も、残り2話。どこで区切りを付けるのか?

あるいは、区切りが着かないままに、流れるように二期へ続くのか?

とにかく、(第一期を)最後まで観てみます。

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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