出典:(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ製作委員会
二ノ宮知子氏の原作漫画をテレビアニメに描き上げた作品です。同じ大学の先輩後輩が恋を交えて一流のピアニストになるまでを描いた物語です。漫画、アニメ、実写化ドラマ、実写化映画など多岐にわたって紡ぎ出されたストーリーは新鮮さを失わず、ファンの期待に応えてきました。
トラウマに苦しむ千秋
桃ケ丘音楽大学に通う千秋真一と野田恵(通称のだめ)との出会いは突然でした。
千秋には飛行機事故によるトラウマがあり、その有り余る才能を発揮するための海外留学が困難でした。仲間が次々留学する中、取り残された気持ちでいっぱいの千秋は、担当教師の教育方針に反発し口論の末破門されてしまいます。
そのおかげでひどく酔っ払った千秋は美しいピアノの音色とともに目を覚まします。そのピアノを弾いていたのがのだめだったのです。二人は、じきに恋愛関係を築き、アンサンブルなどの経験を経て一流のピアニストになるのでした。
世界のアニメーションを見ても数少ないピアニストを題材にしたストーリーに感服
運命の出会い
譜面に忠実であまりにも正確無比な演奏をする先輩、千秋に対してのだめは感性で演奏するタイプであり、譜面を読むのが苦手です。しかし、千秋はその才能を高く評価します。コンクールなどでは不利かもしれないが、ピアニストとしての才能はずば抜けていると。
二人の前にはドイツの巨匠フランツ・フォン・シュトレーゼマンという教師が現れます。留学できなくても一流の指導を享受できるではないか、ということで、二人はみるみる成長していきます。個性的な性格を持つシュトレーゼマンと二人の掛け合いは見所の一つです。
待ちわびたハッピーエンド
正反対のピアノを弾く二人は性格も生活態度も正反対です。だからこそ惹かれあったのかもしれません。のちに千秋の飛行機恐怖症も治り二人はそれぞれに留学を果たします。
文章:Shinichiro.S