出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
あらすじ
画眉丸を探す佐切たちは、天仙の城「蓬莱」へと足を踏み入れる。
そこに待ち受けていたのは、天仙「牡丹(ムーダン)」。
人を実験動物として扱う狂気の笑みが、杠へと向かう。
その杠を守るべく…仙汰が立つ。
命の実験場
佐切たちの前に姿を見せた天仙。
「この方は牡丹の精 不空就君」
そう口にする木人だったが、首を斬り落とされている為…樹化が早まる。
木人は“私の魂が蓬莱に招かれるよう祈る”と口して終わりを迎えようとするが、その言葉に天仙が反応する。
「あのさそれ。魂だの不空なんとかだのそういうの全部ウソだから」
「というか方便だね。島の秩序のため宗師が作った」
そして天仙は“この島は命の実験場だから”と口にする。
天仙の言葉に佐切たち一同は、額に汗をかく。
天仙の口から仙薬も存在しない事を知った佐切は画眉丸の事を思い浮かべる。
「仙薬が無い?じゃあ彼はどうなるの?仙薬がないと御免状も手に入らない」
悲壮な表情で画眉丸の事を考えていた佐切だったが、杠が天仙の虚を突いて攻撃を開始するのだった…。
試一刀流五位 山田浅ェ門 仙汰

出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
天仙と戦闘を開始する佐切たち。
氣の素質があると判断された杠は、天仙に氣の使い方を教えようと口にされるが拒む。
杠の為に刀を抜いた仙汰を見た佐切は、仙汰の姿に違和感を覚える。
「仙汰殿が刀を抜くなんて。ましてや罪人の為に…。何か特別な思い入れがあるのかしら」
杠以外に興味のない天仙は、佐切と仙汰を狙って攻撃をする。
天仙の攻撃を躱しながら奮闘する3人だったが、天仙もまた攻撃を躱し続ける。
徐々に削られていく佐切たちだったが、死に向かっていた木人が口を開く。
「そのまま丹田を斬り下げろ!」
木人のアドバイスを得た佐切が鋭い一太刀を天仙に浴びせる。
「なんだ今のは…。氣の大きさは精神に左右されるが、瞬間的に発揮するタイプか」
佐切が浴びせた斬撃を回復する事の出来ない天仙。
そんな天仙の姿を見た佐切、杠、仙汰は“好機”と見て、3人で連携を開始するのだった…。
全体的な感想
仙薬が存在しないという事を知った佐切が、直ぐに画眉丸の事を思い浮かべていたシーンが最高に良かったです。
佐切にとって画眉丸は特別な存在だという事が伝わりますね!
普段は滅多に刀を抜かないという仙汰もまた、杠の為に刀を抜いていました。
相反する存在でも、関わるうちに内なる自身の“憧れ”になる可能性もあるのだなと感じました。
そう考えると、自分とは違うタイプと仲良くなるのも悪くないものですね。
今回、氣を瞬間的に発揮して大ダメージを与える佐切がとにかくかっこ良かったです。
第2形態へと移行した天仙。
絶体絶命な状況に陥った佐切たちですが、ここで先生が合流。
これ以上、誰も死なずに天仙を倒す事が出来るのか…。次回も楽しみです。
文章:クラッシャー佐藤