出典:© Cygames, Inc.
別世界の競走馬の名前と魂を受け継いで走る「ウマ娘」
ここに、夢の「三冠ウマ娘」を競った3頭のライバルがいた。
さつき賞を勝ったのはテイエムオペラオー!
ダービーを勝ったのはアドマイヤベガ!
菊花賞を勝ったのはナリタトップロード!
と、それぞれ冠を分ける結果に。
彼女たちは、なぜ勝ちきれなかったのだろうか?
敗因を探ってみた。
さつき賞で3着に敗れたナリタトップロードの敗因とは?
先頭争いをするナリタトップロード。
最後の直線、大外から驚異の末脚で迫るテイエムオペラオー。
ゴール直前で、そのテイエムオペラオーに視線を送る。
その向こう側に見えたスタンドの中に、食べ物を頬張って、リスみたいな顔になったオグリキャップの姿があった!?
そう、オグリキャップが笑わせたから。
ダービーで2着に敗れたナリタトップロードの敗因とは?
最後の直線、先頭争いをするナリタトップロードとテイエムオペラオー。
さつき賞での無念を晴らすべく、今度は何があっても笑うまいと、真っ直ぐ前だけを見つめ、テイエムオペラオーを振り切りにかかる。
テイエムオペラオーの後退とともに、視線の先に見えてきたのはゴール板。
勝利を確信して、思わず笑みがこぼれる・・・
そう、また笑ってしまったから。
菊花賞で6着に敗れたアドマイヤベガの敗因とは?
アドマイヤベガには、死産した双子の妹がいた。
生まれてこれなかった妹の思いも背負って走る。
レース中にあることを思い出していた。それは・・・
勝利はしたものの、夢中になって走ったダービーのことだった。
「あの時の私は、妹のことを忘れていた・・・」
当時の自分を責めていたのだ。
すると声が・・・
「ダービーは私も楽しかったよ」
菊花賞に負けた理由は、死んだ妹が耳元で語りかけてきたから。
そう、オバケが出たから。
こうしてみると、亡霊に翻弄されているアドマイヤベガはともかく、ナリタトップロードは、いわゆる「箸が転んでもおかしい年頃」というやつですな。
最大の敵は己の中にある。
文章:ヒトツメロバ