出典:©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
第一戰復帰
遂に姉妹校交流会が始まりました。主人公の虎杖は呪術高専東京校の一年生なのですが、呪術高専にはもう一つ京都校という姉妹校があります。京都校の学長である楽巌寺(がくがんじ)学長は、極端な保守派であり、虎杖が「特級呪物→伝説の鬼神・宿儺(すくな)の指」を飲み込んだことに過剰反応を示し、京都校の生徒に虎杖の抹殺を命じます。
京都校で、1人乗り気ではないのが2年生の東堂です。そして交流会で早速、東堂とイタドリが衝突します。虎杖にとっての復帰戦第一幕は想像以上に困難な戦いでした。しかし、戦いながらの会話の中で「好みの女のタイプは」と聞かれた虎杖が「タッパとケツのでかい女」と答えたことに、共感と感動を現した東堂はその後、虎杖を「ブラザー」と呼ぶに至ります。
戦いは基本的に虎杖がボコられ続けるのですが、東堂は、抹殺組の京都校のメンバーから虎杖を守るなど、芯のあるフェアな戦いが続きます。
東堂のキャラクターに感動
今回の見せ場は東堂と虎杖の一騎討ちです。かつて伏黒は「呪力無しの戦いなら、両校のメンバーで一番強いのは虎杖だ」と話していました。しかし2年生である東堂の経験値や、高度な術式には圧倒されてしまいます。呪術高専の生徒最強を決める戦いは、とても見応えがあります。東堂に虎杖殺害のつもりはないようなので安心して観ていられるストーリーになっています。
好きな女のタイプで相手の人柄を判断するというのはいかがなものでしょう。少なくとも自分が擁護(ようご)するに値する人間を選別する意味では有効的なのかもしれません。とにかく虎杖抹殺計画を散らす東堂の姿には“男前”という印象を受けました。
まとめ
テレビアニメも2クール目に突入し、初めての本格的な戦闘シーンを見ることができました。この作品の秀でたところは術式のエビデンス(=根拠)が明確にあることです。術式の発動が、負の感情(呪い)という前提さえ許容できれば、その世界観は十分に説得力のあるものに見えてきます。人間は夢を見る生き物です。寝起きに帯びる精神の断片には「呪い」とまでは言わずとも、精神的な何かしらのオーラが帯びているものと思います。
それを具体化して術として操る姿は爽快です。また、術を得ることで個々が持つことになる『目的』が多種多様なのも物語を彩っている重要な要素なのでしょう。次回もお楽しみに!!
文章:S.Shinichiro