出典:©projectティンガーラ
『あらすじ』
海の生き物が大好きな女子高生・海咲野くくる。
彼女の頭の中は、館長代理を務める「がまがま水族館」のことでいっぱいだった。
閉館の危機にある水族館を守るために、夏休み中も仕事に励んでいた。
一方、アイドルを辞めた宮沢風花は、あてもなく沖縄へとやってきた。
そこで偶然通りかかった観光協会の久高夏凛に「がまがま水族館」へと案内して貰う。
水槽の前で不思議な体験をした風花は、「今…見えてた?」と、くくるから声をかけられて…。
『終わった夢』
アイドルを夢見て努力を重ねてきた風花。
人気が落ちてきた時にチャンスが舞い込んできたのだが、後輩にチャンスを譲ってしまう。
そして、そのまま風花はアイドルを諦めて、辞める事を決意する。
アイドルを辞める風花に駆けつけながら後輩は口にする。
「私のせいですよね…私が風花先輩のチャンスを奪ったから…」
気に病みながら口にする後輩に対して、風花は笑顔で優しく言葉を返す。
「ううん、違うよ。辞めるのは私が決めた事だから。一つだけお願い。頑張ってね。私の分も」
そして、アイドルを辞めた風花が向かった先は……。
『同調』
沖縄のがまがま水族館を訪れた風花は、水槽と魚を眺めていた。
「君、こんな隅っこに隠れていたら皆に気付いてもらえないよ」
「同じだね、私と」
独りぼっちでいる“イシガキカエルウオ”に対してぽつりと、風花は言葉を零すのだった。
そして、頑張っていた自分を思い出して涙目になった次の瞬間。
世界が変わる——。
風花は、水槽の中に入って魚たちと躍っているのだった。
しかしそれは現実であり、現実ではなかった。
そんな時に現れたくくるが、風花に口を開く。
“もしかして、今見えてた?”
『全体的な感想』
とにかく作画が綺麗ですね。キャラクターも背景も魚も何もかも綺麗でした!
特に海、水槽、魚が素敵ですね。水族館が舞台となるアニメのようなので…力の入り具合が素晴らしいです。
風花が水槽の中に入って魚たちと一緒にいるシーンは最高でした。
あの演出と作画はずるいです。人の心を魅了するほど綺麗に描かれていました!
閉館の危機に瀕しているがまがま水族館ですが、風花はくくるに対して“私をここに置いてください”と口にしていました。
水の生き物たちに対して知識が0だと思うので、風花は無事に生き物たちの世話を出来るのか気になる所ですね。
今後もストーリー、演出に期待しながら楽しみたいと思います!!
文章:クラッシャー佐藤