出典:©NIPPON ANIMATION CO., LTD.
『宇宙船サジタリウス』は、イタリアの物理学者アンドレア・ロモリのSF怪奇冒険漫画「アルトゥリ・モンディ」を原作とする、SFアニメ。
日本アニメーションにより制作され、86年から87年にかけてテレビ朝日系列で放送されました。
1988(昭和63)年日本アニメフェスティバル・アトム賞受賞。
あらすじ
小さな会社で宇宙貨物船のパイロットとして働くしがない中年サラリーマンたちが、行く先々の星々で厄介ごとに巻き込まれるドタバタストーリー。
パイロットのトッピーとラナは、宇宙考古学研究所のジラフに、先輩で恋人の研究員アン教授を連れ戻してほしいと頼まれる。
危険な星ベガ第三星にいるラナのもとへ三人は向い、異星人のシビップを仲間にして、珍道中をゆく。
みどころ
オープニング主題歌を影山ヒロノブさんが歌っています。
キャラたちは動物の擬人化された姿をしていて、その点特色があります。
ベガ第三星で出会うシビップはサボテンの姿をしていて、しかも琵琶を手に持つ吟遊詩人。
このシビップ、「ぺぽー」など、半濁音で構成されるセリフを吐くところが、なんともかわいらしいというか気味が悪いというか、現在でいうところの「キモカワ」を地で行くキャラなんです。
ほかには、ラザニア大好物のカエルキャラ・ラナは関西弁をしゃべるんですが、アニメで関西弁というのはあまり聞いたことがなかったので、大変新鮮です。しかもコテコテ。
「ラザニア」という食べ物があることを、このアニメで初めて知りました。
放映当時は筆者は子供だったのでわかりませんでしたが、ソ連崩壊やベルリンの壁など、情勢を扱ったりしていて、社会派の面を持ち合わせているところも、非常にめずらしいです。
まとめ
テーマにサラリーマンの哀愁や当時の世相などがあるので、子供向けとは言えないかもしれません。
しかし、子供時代の筆者はある意味魅せられていたところがありました。
今見ても何か当時(80年代後半)の趣きを漂わせているのが、ちょっとした歴史的価値があるのではないか、と思いました。
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文章:kuragigo