出典:©「平家物語」製作委員会
『平家物語』第十一話(最終回)の感想を述べたいと思います。
あらすじ
年が明け、冬から春へと季節は変わってゆく。
屋島の戦いから、壇ノ浦の決戦へと移行する。
源氏の若き総大将・義経が源氏を追ってくる。
双方弓を射るところから、ついに決戦がはじまる。
次第に優勢となってきた平家。
海での戦いを得意としているからだ。
しかし、イルカの群れが平家の方へと集まってくる。
陰陽師によると、これは負けることの予兆であるという。
ついに風向きが変わってしまう。
平家の滅亡が目前に迫るなか、三種の神器とともに
帝の手を取る時子。
帝とともに海へと入水し、藻くずとなってしまう。
先頭に立って戦っていた知盛と宗盛が、平家の誇りを胸に入水する。
武士たちがあとを追っていく。
場面は変わり、上皇が訪れたのは粗末な僧院。
生き残った徳子と再会する。
ただ祈ることだけが、平家の存在が確かにあったのだということを
証すのだ、と話す。
そして、もう一人、生き残ったびわが、平家の興亡を伝えていく。
みどころ
次々と平家の人々が入水していくさまは、あまりにも無情でした。
とてつもなく辛い最期です。
最後のシーンでは、『平家物語』冒頭がたくさんの声でうたわれます。
それが、なんとも感興をさそうものでした。
まとめ
数百年~千年の時をへて、まだ語り継がれる平家物語。
こうしてアニメ化され、人々の知るところとなります。
栄華を極め、驕り、そして滅亡していった一族。
そのなかには、罪深い悪人もただ安穏としていた善人もいました。
その想い出がこうしてまた蘇ることに、ふしぎなものを感じます。
文章:kuragigo